マタイの福音書1章16節-23節より
2023年12月24日クリスマス礼拝
<聖書>
ヤコブにマリヤの夫ヨセフが生まれた。キリストと呼ばれるイエスはこのマリヤからお生まれになった。それで、アブラハムからダビデまでの代が全部で十四代、ダビデからバビロン移住までが十四代、バビロン移住からキリストまでが十四代になる。
イエス・キリストの誕生は次のようであった。その母マリヤはヨセフの妻と決まっていたが、ふたりがまだいっしょにならないうちに、聖霊によって身重になったことがわかった。
夫のヨセフは正しい人であって、彼女をさらし者にはしたくなかったので、内密に去らせようと決めた。
彼がこのことを思い巡らしていたとき、主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ。恐れないであなたの妻マリヤを迎えなさい。その胎に宿っているものは聖霊によるのです。マリヤは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です。」
このすべての出来事は、主が預言者を通して言われた事が成就するためであった。
「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」(訳すと、神は私たちとともにおられる、という意味である。)
(マタイの福音書1章17節-23節)
<説教>
神は天地万物を創造され、イスラエルの歴史を支配され、今も生きて働いて万物を支えておられます。
しかし、人は力ある神よりも、見えるものや権力に頼ってしまいます。
旧約聖書には、BC700頃、ユダの王アハズが、敵国に攻められ、恐れの中で神に信頼することができなくなったとき、神が預言のことばによりご自身を現されました。
「それゆえ、主みずから、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける。」
(イザヤ書7:14)
「インマヌエル」それは、いかなる状況の中でも、すべての主権者である神があなたと共におられるという真理です。
このアハズ王に対する神の預言は、究極的にはそれから約700年後のキリストの誕生によって成就しました。それが世界で最初のクリスマスです。
歴史はキリスト誕生から西暦が始まります。キリストは十字架に架かり、ただ信じる者が救われる新しい契約の時代になりました(旧約聖書から新約聖書へ)。
神の約束のことばによって、この世に来られたメシヤ、イエス・キリストは、信じる者に罪の赦しをくださる救い主です。人間の問題はこの罪にあるのです。
罪による神と人間との隔ての壁を打ち壊して、いかなる時も、永遠に共にいてくださるインマヌエルの神さまです。そこにだけ、まことの平安があります。
見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。
(マタイ28:20)