マルコの福音書8章10-21節より
2020年9月20日主日礼拝メッセージ
4000人の給食の奇跡のあとに、天からのしるしを求めるパリサイ人の記事が書かれています。
しるしを見ても彼らの心は閉ざされ、かたくなでイエスを神として信じません。人間の価値観から離れず、神を試すために奇跡を求めて、信じようとしないなら、奇跡は人の心を変えることはできません。聖書が神の言葉であることが何よりの奇跡です。
また4000人の給食の後、弟子たちにはパンが一つしかありませんでした。私たちは神から離れるなら、乏しく貧しい者です。しかし神により頼むならば豊かに富む者とされます。
神なしに生きる人生は、闇の中、救いがなく、それは死を意味します。罪のはかない喜びはむなしいものです。
わずかな菌がパンを発酵させ、ふくらませます。パン種は腐敗した悪をあらわします。世の悪い教えや罪が、人間を神の教えから引き離します。
弟子たちはイエス様の奇跡を見ても、今、パンが一つしかないことしか見ることができませんでした。いくら神様の奇跡を見て、体験しても、それが今の現実の生活の中で働く信仰とされることが大切です。
弟子たちは過去のイエス様の奇跡を忘れたわけではありませんでした。しっかりと覚えていたのです。しかし一つしかないパンの問題を、4000人の食事を用意されたイエス様にお任せすることはできなかったのです。
私たちも、みことばを覚えるだけでなく、それを今の苦難や問題に対して働く力として、信仰とされることを信じていきましょう。