創世記11章27節-12章4節より
2023年5月21日
<聖書>
これはテラの歴史である。テラはアブラム、ナホル、ハランを生み、ハランはロトを生んだ。ハランはその父テラの存命中、彼の生まれ故郷であるカルデヤ人のウルで死んだ。アブラムとナホルは妻をめとった。アブラムの妻の名はサライであった。ナホルの妻の名はミルカといって、ハランの娘であった。ハランはミルカの父で、またイスカの父であった。サライは不妊の女で、子どもがなかった。テラは、その息子アブラムと、ハランの子で自分の孫のロトと、息子のアブラムの妻である嫁のサライとを伴い、彼らはカナンの地に行くために、カルデヤ人のウルからいっしょに出かけた。しかし、彼らはハランまで来て、そこに住みついた。テラの一生は二百五年であった。テラはハランで死んだ。【主】はアブラムに仰せられた。「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」アブラムは【主】がお告げになったとおりに出かけた。ロトも彼といっしょに出かけた。アブラムがハランを出たときは、七十五歳であった。
(創世記11章27節-12章4節)
<説教>
創世記は、「人類の初め」について書かれています。宇宙の創造、人間の創造、人間の堕落、ノアの洪水による神の審判、バベルの塔の後、言葉が混乱して、人々は散り散りにされました。
しかし、神に背き、自己中心に生きようとする罪深い人間に、神はいつも語りかけてくださいます。
人間を罪と死の滅びから、救い出そうとする神の贖いの計画は、ひとりの人物、アブラハムから始まります。
神はアブラハムの心が神の御前に真実であるのをご覧になります。しかし、アブラハムは、異邦の神、偶像を神とするウルの町に住んでいました。神はアブラハムをそこから救い出されます。神の語りかけに答えるならは、人は罪の世から分離(聖別)されていきます。
75歳で子供のないアブラハムにとって、自分の子孫を通して祝福を与える神の約束は、常識では信じられないものでした。神の約束はかならず果たされますが、その中に信仰の試練が含まれています。
神は高齢のアブラハム夫婦から星の数ほどの子孫を与えることがおできになることをアブラハムは信仰によって信じました。そうです。神は約束されたことを必ず実現されます。神の語りかけに、アブラハムはすぐに答えました。まったく未知の地へ新しく進みだしたのです。
神の約束を受け取るただ一つの方法は「信仰」です。神のことばを間違いのない真実なものと信じることです。
聖書のいう信仰者とは、正しい行いを守ることによっていただくよりも深い、真実な神との関係を知っていました。
聖書は初めから終わりまで信仰によって受け取る神の約束です。
イエス・キリストを救い主と信じる信仰は特別なものでなく、人間が創造された昔から神に対する人間ができる唯一の応答なのです。
アブラハムに約束された祝福は、イエス・キリストを通して完全に成就しました。イエス・キリストを死者の中からよみがえらせた神を信じる者を義(罪のない者)と認めてくださいます。