～ 女性技師さんになって下さって有難うございます ～　　　 佐多多視子

１２月２４日クリスマスイブの日、術後２年目の最後の再診です。

これまでと違って受付では診察券を自分で機械に入れるようになっていました。ファイルも自分で取って、今日の診察内容が書かれた紙が２枚出てくるので、診察券とその紙の１枚をファイルの中へ、もう１枚は自分で別に持っておきます。コロナ禍がまだ続いているので、感染防止への備えがさらに徹底されていました。

この先は今まで通り２階に行き、まず血液検査です。いつも２本採取します。その後4階でマンモグラフィーとエコー検査です。

まだ、マンモグラフィーとエコー検査を受診した事のない方のためにちょっと詳しく説明も入れながらお話しさせていただくと、更衣室で上だけ病衣に着替えて待合室で待っていると、その日いただいた番号が呼ばれます。

そして、女性技師の方が「Ｋと申します。よろしくお願いします。」と言われたので名札を見るとＫ・Ｙ子と書かれていました。以前ＣＴ検査・骨密度検査をして下さったＫさんでした。

「あら―、Ｋさん今日はこちらですか」と言うと「そうなんですぅ」と、覚えていて下さったんだとニコニコしていました。ソーシャルディスタンスを保たないといけないのに、私は嬉しくて手を握ってしまいました。

この方の年齢で、すでに女性技師がいたんだわ（レジェンドです）と思いながら、機械の前に行きました。右の胸を両側から機械で挟んで撮影する場合、肩の高さに腕を前に伸ばして機械の上部に置きます。左腕は下にだらんと垂らしておきます。顔と体はまっすぐ前を向き息を止めるように指示を受けて片方がこれで終わりです。左胸の撮影の時も同じようにします。

次に上下に挟んで撮影する場合は、右胸撮影の時は、顔は左横に向けます。手はだらんと下に向けたままです。左胸撮影の時は顔は右横に向きます。息を止めて撮影です。

次に別の部屋に案内されて、エコーの際はベッドの上にただ上を向いて休んでいるだけです。妊娠した時、赤ちゃんのエコーを取る時のように体にゼリーを付けて診ていきます。ゼリーを塗らないと機械が滑らないのと、濡れていると電気の通りが良くなり、よく見えるようになるのだそうです。

Ｙ技師さんに「どうして放射線技師になろうと思ったのですか」と聞くと、「高校生の時、母が病気で亡くなったのですが、放射線治療を受けていてこういう仕事があるんだなと思って目指したのです」と言われました。「女性技師さんになって下さって有難うございます」というと「そう言っていただけると、なった甲斐があります」と言っていました。

そして私が、「私の近所に赤ちゃんを産んですぐ亡くなった人がいたのよ。その頃は自宅で助産婦さんが出産の手助けをしていた時代だったのよね。――高校生になるまでお母さんが生きていて下さってよかったですね。」と言うと、そういう考え方もあるんだという感じでした。今後もお仕事に励んで、強く生きていって欲しいです。

あなたを贖う【主】、イスラエルの聖なる方はこう仰せられる。「わたしは、あなたの神、【主】である。わたしは、あなたに益になることを教え、あなたの歩むべき道にあなたを導く。 あなたがわたしの命令に耳を傾けさえすれば、あなたのしあわせは川のように、あなたの正義は海の波のようになるであろうに。イザヤ４８：１７～１８