遂に日本人横綱誕生
~久々に強い横綱の登場か?~
先日行われた大相撲夏場所で大関『大の里』が14勝1敗の成績で、先場所に続き連続優勝を飾りました。それで、『稀勢の里』以来8年ぶりに日本人横綱の登場になりました。彼は身長192センチ、体重191キロという大きな体を利用して、他の力士をブルドーザーのように土俵下に押し出し、圧倒的な強さを発揮して優勝しました。
彼は国体優勝、学生横綱、社会人横綱と相撲界に入る前から注目されていて、大学卒業後に二所ノ関部屋に入門し、2023年5月場所幕下付け出しで相撲人生をスタートしました。そして、入門から13場所、わずか2年余りで頂点にたどり着きました。もちろん、相撲界きってのスピード出世です。
また、彼は地震と豪雨災害で被災した石川県の出身なので、地元の人も彼の活躍には大いに元気づけられたようでした。今年は特に、地方巡業が被災地・能登半島であり、被災者たちがしばし被災の苦労を忘れて、彼の晴れ姿に熱狂したようでした。
その巡業中に、彼に続けと言わんばかりに立派な身体をした小学生横綱が『大の里』と二人で記念写真を撮っていました。そこで、インタビュアーが小学生の彼に「将来は何になりたい?」と聞いていました。多くの人は、大の里のような横綱になりたいというものと思っていましたが、彼の答えは「ヤクルトを売る人になりたい。」でした。
どうも、お母さんがヤクルトを売りながら彼を育ててくれたようでした。子供の無邪気な夢、それはそれで快く受け入れたいと思います。
さて、入門以来一度も負け越したこともなく、順調に頂点の横綱まで上り詰めた大の里ですが、本当の試練はこれからだと思います。
以前ある横綱が話していました。幕下から上がって来る時は、努力しただけ上に上がれて相撲が楽しくて楽しくて、努力のやりがいがあった。しかし、横綱になったら、もう上はないので、後はそれを守るだけで、苦しくなったと言っていました。彼も今からそれを体験することと思います。今までの勝てて嬉しいではなくて、負けてはいけないプレッシャーの中で日々相撲を取らないといけなくなるのです。それで、これからが彼の正念場です。プレッシャーに負けないで頑張って欲しいです。
このようなことは、相撲だけでなくすべてのスポーツにとっても同じだと思います。例えオリンピックで金メダルを取っても、その後は負けられないプレッシャーとの壮絶な戦いになるのでしょう。
ただ、人々は努力して頂点に立てたら、幸せになれると思って一生懸命頑張ります。しかし、たとえ勝利者になれたり、成功者になれたりしても真の幸せはそこにないことを発見するのです。それは、私たちを造り生かしておられる創造者なる神様から離れているからです。私たちには神様にしか埋められない心の空洞があり、私たちは成功することでそれが埋められ真の幸せを実感できると信じています。
しかし、それはあたかも迷子になった子が、どれだけ大好きな玩具や大好きな食べ物を両手いっぱいに抱えていても、親から離れたら決して満足できないのと一緒なのです。
すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。マタイ11:28
知れ。【主】こそ神。主が、私たちを造られた。私たちは主のもの、主の民、その牧場の羊である。感謝しつつ、主の門に、賛美しつつ、その大庭に、入れ。主に感謝し、御名をほめたたえよ。【主】はいつくしみ深くその恵みはとこしえまで、その真実は代々に至る。詩篇100:3~5
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