～息子家族との再会～

息子から「ゴールデンウイークを利用して、遊びに来て」と往復の航空券と４泊５日の宿泊の予約をしてある旨の連絡がきました。以前は彼らが家族で鹿児島に遊びに来てくれていたのですが、子供たちが大きくなり、部活等で忙しいのと、息子も病院の仕事で時間が取れないこともあって、これからは私たち夫婦が会いに行くことが多くなりそうです。

出発の日は、１０時４０分の飛行機だったので、こちらで子供たちの登校見守りを終えてから出発することにしておりました。しかし、前日に息子から「航空会社からゴールデンウイークは利用者が多いので、1時間半ぐらい前には空港に到着しておいてください。」との連絡が入ったとのことで、急きょ子供たちの見守りを諦めて早めに車で出発することにしました。

空港入り口で妻を下ろしてから車を預けるために、一般の駐車場を探しましたが、連休中なので何処も満車でなかなか泊められる所が見つかりません。今まで何度も利用してきましたが、こんなことは初めてでした。辺りをぐるぐる回るうちに、一か所だけ空きがあるのを見つけて何とか止めることができました。ただし。車の送迎はなく、そこから歩いて空港に行くようになっていましたが、車を止められた喜びの方が大きくて、歩くことなんかなんともありませんでした。

空港に早く着いたので、搭乗手続きが始まるまでずいぶん時間がありました。それで、夫婦でレストランに入り、出発までの時間を過ごすことにしました。朝食は済ませていたのでレストランでドリンクバーを注文して、ジュースやアイスコーヒー、ホットコーヒーなどを頂きながら待ちました。

飛行機の搭乗客は多く満席だったのですが、時間通りに搭乗できて順調に鹿児島空港を出発できるように思われましたが、搭乗予定のお客さんがお一人乗られていないとのことで、乗務員の方が探しておられる様子です。その方のお荷物はすでに機内に運び込まれているとのことなので、その方のお荷物を運び出してからの出発になり、結果３０分遅れての離陸になってしまいました。

私たち夫婦は特に時間に迫られての旅ではないですが、成田空港で待っている息子夫婦には長く待たせて申し訳なく感じていました。

鹿児島を出て、しばらくするとシートベルトの着用サインが消えました。先ほど水物をたくさん摂ったので、あちらに着くまで一度トイレに行った方がよいだろうと機会を伺っていましたが、機内は３人掛けで私たち夫婦の通路側に座られた方が、テーブルを倒して飲み物や食べ物を広げて、本を読みながら食べ始められました。私は横目で見ながら、あれがなくなってテーブルが閉じられたらトイレに行かせて頂こうとタイミングを計っていましたが、彼は本を広げて読みながら時々食べ物に手を伸ばしていて、一向に食べ終わる気配がありません。

私はこのまま待っていてシートベルト着用のサインが出たら大変だと、意を決して「済みません。ちょっとおトイレに行かせてください。」と言いました。彼は快く「ああ、どうぞ」と言いながら本やペットボトルや諸々の食べ物を彼のバッグに慌てて詰め始められました。狭い前を通ってトイレに行かせて頂き帰ってくると、今度は妻が「すみません。私も」と言って、そのたびに彼は立って道を開けてくれました。先ほどのドリンクバーが効いてるのだなと思いました。飛行機は３０分遅れでしたが順調に成田空港に着き、迎えに来てくれた息子夫婦と再会を喜びました。

神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。ローマ８：２８