マルコの福音書5章1-20節より
2020年5月24日主日礼拝メッセージ
ゲラサの男はたくさんの汚れた霊につかれて苦しんでいました。彼は人里から離れて気味の悪い墓場に住み着き、凶暴で、昼夜叫び続け、自身を傷つけていました。それは神から離れて罪の奴隷として生きる人間の姿です。
最初の人アダムが神様にそむき、罪を犯したために、罪と死が世界に入り、すべての人は罪と死に支配されています(ローマ5:12)。今の世は悪しき者が支配して、悪霊は人間を罪に誘い、神様から引き離そうと働いています。悪霊は人間の不純な心、欲望などを通して、人間の魂を破壊していきます(ヤコブ3:14-16)。
しかし、この世の悪霊の働きは、神様のご支配の中にあります。キリストの十字架の死とよみがえりにより、悪魔の敗北はすでに決定しているのです(ヨハネ16:33)。
キリストは罪を赦す権威を持ち(マルコ2:10)、悪魔の支配から人間を救い出すために来られました(へブル2:14-15)。魂の深い問題に苦しむ人をキリストは癒されます。
キリストを神の御子と信じる者は、神の御霊(みたま)を持ち、罪に打ち勝つ力が与えられます(ヤコブ4:7)(Ⅰヨハネ4:4)。
「それは彼らの目を開いて、暗やみから光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、わたしを信じる信仰によって、彼らに罪の赦しを得させ、聖なるものとされた人々の中にあって御国を受け継がせるためである。」
(使徒の働き26:18)