互いに愛し合う人生こそ人生

ヨハネの手紙 第一4章16-21節より

土山みことばキリスト教会

2022年5月8日

これから社会(しゃかい)に出て(はたら)く人たちに書かれた本に次のように箇所(かしょ)がありました。

①      きらいな人は、相手も自分をきらっていると思い、礼儀(れいぎ)正しくして、距離(きょり)()いてつき合いなさい。

②      好きな友人でも、いつ裏切(うらぎ)られるかわからないと思いなさい。

③      上役(うわやく)相手(あいて)軽蔑(けいべつ)してもがまんしていなさい。

人間関係をこのように()()って考えるのは、とてもさみしいことです。けれども、これが人間の現実(げんじつ)姿(すがた)かも知れません。本当に人間はそんな風にしか生きることはできないのでしょうか。それは(ちが)います。それは自分を(まも)るためだけの、自分のためだけに生きるさみしい孤独(こどく)姿(すがた)です。

イエス様が十字架(じゅうじか)()なれたのは、そんな私たちに示された神さまの(あい)です。イエス様を(しん)じる者は神さまとの正しい関係(かんけい)()(もど)します。自己(じこ)中心(ちゅうしん)な私たちにイエス様の(あい)が与えられます。(だれ)に対しても(やさ)しく(あい)の人として生きる者に少しずつ()えられます。

人を(あい)さず、(にく)んだり、ゆるせないでいると、あなたは(だれ)も心から(あい)せない人になってしまいます。うわべだけで(あい)する人になってしまいます。それは(あい)のないうわべだけの人生(じんせい)です。なにも(のこ)らない人生(じんせい)です。

(あい)することは簡単(かんたん)ではありません。憎んだり、ゆるせないこともあるでしょう。ときには(おそ)れもあります。

(あい)せるように、ゆるせるようにお(いの)りしましょう。神さまがあなたの心を()えてくださいます。状況(じょうきょう)()えてくださいます。あとは神さまが完全(かんぜん)(ただ)しい判断(はんだん)をしてくださることを(しん)じて、おゆだねしましょう。

イエス様が()んでくださったのは、(おそ)れに負けず、あなたが人を(あい)して、本当の(よろこ)びを()って生きるためです。イエス様の(あい)にいつもとどまり(つづ)けましょう。