ミカ書7章1-7節より
2022年6月5日
紀元前8世紀前半、イスラエルの国は物質的にたいへん豊かでした。しかし、神さまの存在を忘れて、自分たちの心の欲のままに生きます。その結果、道徳や倫理は乱れて社会の秩序は失われていきました。神さまは、外国のアッシリアの武力によってイスラエルを苦しめて神さまの刑罰を与えました。
イスラエルの人々は、昔、エジプトで過酷な労働に苦しめられていました。しかし、神さまは彼らを奇跡的にそこから救い出されました。それから間もなく、彼らは天地を創られて、すべてを支配する神さまに従わずに異国の神に従うようになりました。神さまから遣わされた預言者を迫害して、殺害しました。神さまの言葉がなくなり、イスラエルの人々は正しく生きるための光を失いました。その結果、性的に堕落し、力あるものが弱い者を苦しめ、不正がはびこり、戦争が起こり、地は荒れ果て、食糧難になり、国は滅亡の危険に直面しました。神さまが愛したイスラエルの国は、他の国から、あざけられるようになりました。
イスラエルの国が滅亡しそうなとき、神の刑罰が敵国にくだり、イスラエルは救い出されます。それは、この世界が終るときに神さまがすべての人をさばかれることも表わしています。
正しい人も、善人も神さまから見るとすべての人には罪があります。その罪の刑罰は神さまから捨て去られる永遠の苦しみです。しかし、キリストがあなたの罪の身代わりに十字架で死んでくださったことを信じる者は、「私の神さま」と呼べる神さまとの関係に生きることができます。
まことの神さまを信じない者は、大変な危険にあったときに助けられずに、そこに捨て去られてしまいます。しかし、まことの神さまを信じる者は、苦しみの中で助け出されます。
いくら良いことをしても決して罪から救われません。神さまが定められた方法に従い、キリストを信じることによってしか人は救われないのです。その理由は、ただ、神さまのお定めになった契約があるからなのです。キリストが来られた新約聖書がその契約書です。