世界食料デー

公開済み 9月 14, 2015 by 管理人 in アドナイ・エレ

〜今こそ私たちにできることが〜

暑い夏が過ぎ、いよいよ食欲の秋、天高く馬肥ゆる秋の到来です。食いしん坊の私には願ってもない良い季節に入ります。とは言うものの、先日久しぶりに会ったある方から、「先生、少し太られたでしょう。」と言われてしまいました。実は季節関係なくしっかり食べているということなのでしょう。しかし、体重のことを考えると、何でもおいしい時期を前に少し恐ろしい気もします。

さて、今や日本は飽食の時代と言われ、好きな物をいつでも好きなだけ食べられる幸せな環境になりました。私の小さい頃はそうではありませんでした。当時の日本はまだまだ食糧事情は良くはなく、欠食児童と言われる、いわゆる学校にお弁当を持ってくることができない子もいて、そのような子は昼食時間はどこかに行って過ごしていました。

しかし、世界を見渡すとまだまだたくさんの子供達が満足にご飯を食べることができない環境にいます。私たちが訪れたフィリピンの山間部の学校では、日本の民間団体からの支援で、週2日だけですが給食が食べられるようになり、学校に通う子が増えたということでした。

世界には裕福で食べるものに恵まれて、たくさんの食物が廃棄される国がある一方で、飢饉や紛争により食べるものがなく、飢餓で苦しんでいる国の人々もおられます。

そこで国連が1981年、世界の食糧問題を考える日として制定したのが「世界食料デー」なのです。国連は10月16日を世界食料デーと決めて、世界のひとりひとりが協力し合い、最も重要な基本的人権である「すべての人に食料を」を現実のものにして、世界に広がる栄養不良、飢餓、極度の貧困を解決していくことを目指しました。

日本でも10月16日の前後に各地で世界食料デー大会が開かれ、その啓発活動が行われています。しかし、残念ながらまだまだ浸透していないのが現実です。

さて、私どもも18年前に世界食料デー鹿児島大会実行委員会を立ち上げてから毎年大会を開いてきました。今年も10月2日(金)に第18回の世界食料デー鹿児島大会をサンエール鹿児島で開催することになっています。さらに10月18日(日)は種子島・西之表で、10月25日(日)は阿久根市でも開催される予定になっています。

時間の取られる方、また飢餓で苦しんでおられる方に募金を通して何らかの手助けがしたいと思われる方は、どの集会でも結構ですので、お気軽にお越し戴いてご協力の程をよろしくお願いいたします。

実は第2次世界大戦後、日本では食べものが不足して、栄養失調で苦しむ子供達が沢山いました。その時、苦しむ日本の為に、アメリカ、カナダ、メキシコ、チリ、ブラジル、アルゼンチン、ペルーなどから食料援助があり、学校給食が始まりました。

アメリカの学校では週1度自分たちのお昼ご飯を抜いて、そのお金を日本の子供たちのために募金してくれました。食糧デーの募金に一食募金というのがありますが、それは私たちが有り余るなかから募金するのではなく、自分も一食抜いてその痛みを感じながら、飢餓で苦しむ人の気持ちを共有するという意味があるのです。

皆さん日本も貧しい時にこのように助けてもらえたので今は世界の経済大国と言われるまでになることができ、何不自由ない生活をすることができるようになりました。今こそ私たちにできることがあれば喜んでさせていただこうではありませんか。

キリストは、私たちのために、ご自分のいのちをお捨てになりました。それによって私たちに愛がわかったのです。ですから私たちは、兄弟のために、いのちを捨てるべきです。世の富を持ちながら、兄弟が困っているのを見ても、あわれみの心を閉ざすような者に、どうして神の愛がとどまっているでしょう。子どもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行ないと真実をもって愛そうではありませんか。Ⅰヨハネ3:16~18

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