筋金入りのキリスト教嫌いがクリスチャンに

公開済み 12月 13, 2015 by 管理人 in アドナイ・エレ

〜良い音楽は世界共通言語なのだから〜

12月5日(土)今年は少し早めのクリスマスコンサートを、今年出来たばかりの新しい公民館ホールで、元東京交響楽団首席ホルン奏者の宮田四郎氏を迎えて行いました。また、かねてから親しく交わりをして戴いている金ご夫妻にピアノ奏楽と賛美独唱の応援もいただきました。

お陰様で素晴らしいコンサートになり、集われたたくさんの方々に称賛のお声をいただきました。中には、このような素晴らしいコンサートを行うのだったら、もっとたくさんの人に来ていただくように宣伝して欲しかったとわざわざお電話くださった方もおられました。

毎年この場所で素晴らしい演奏家を迎えて、このようなコンサートを開催することができたら素晴らしいと思います。

 

このコンサートのために奏楽者は2か月前から、送られてきた演奏曲10数曲の練習を始められました。ホルン奏者の宮田氏も数日前に鹿児島に入られて奏楽者との徹底した合同練習を重ねて当日を迎えられました。それがあのような素晴らしい演奏になったものと思います。

 

さてコンサートが始まると、まず初めに宮田氏が楽器についての説明をして下さり、それからゴムホースの先にじょうごを取り付けて「ぷー」と吹かれました。そのときは、その姿の面白さにみな思わずプッと吹き出しましたが、ちゃんと立派な楽器になって、良い音が出ていることにはさらにびっくりさせられました。

 

また、演奏の合間に語られる宮田氏のお話には深い感銘を受けました。彼は、現在は敬虔なクリスチャンですが、若いころはマルクスの唯物論弁証法に真理を求め、キリスト教が大嫌いだったそうです。彼は、キリスト教は西洋の宗教で、日本には日本の宗教があると思っておられ、結婚式は仏式でされたという程の筋金入りのキリスト教嫌いでした。

 

やがて、第35回日本音楽コンクールで第1位入賞された彼はNHK交響楽団に在籍し、同時に高校や大学でも教え始められました。しかし、やがてそれら全てをやめてドイツに留学に導かれます。そこで東洋の思想、宗教に悟りを求めていた彼は「日本人にとってヨーロッパの音楽をどれだけ正しく理解し演奏できるのか、異なった文化をどれだけ理解し合えるのか?」という疑問に回答を得るために、様々な国の人たちと積極的に交流を試みました。

その結果、「良い音楽は世界の人類が共通に理解できる言語みたいなもの。人間は人種、国籍が違ってもよく理解し合える存在だ」という結論に達しました。そうすると、東洋人のため、西洋人のために別々の宗教があるのはおかしい、日本の神様や外国の神様があるのもおかしいと思い始め、西洋文化に強い影響を与えているキリスト教を理解しなければいけないと思って、聖書を勉強し始めます。

そして、生きて働かれる救い主イエス・キリストの存在に出会うのです。その恵みに触れた彼は、この素晴らしい救いを一人でも多くの方に伝えなければいけない。日本人の一人でも多くの人がこの素晴らしい福音に触れてほしいとの思いで、交響楽団を辞められて今日本中を回って演奏活動をしつつ、この救いの福音を伝えておられます。

 

このような宮田氏の思いには私自身も通じるところがあります。自堕落な生活をしていた私が唯一の神の存在を知り、そのお方を信じた時から心の内側から喜びが沸き起こり、この素晴らしい福音を伝えなければと牧師になりました。神は生きて働いておられ今も人々の人生を変えておられます。

 

シオンで角笛を吹き鳴らし、わたしの聖なる山でときの声をあげよ。この地に住むすべての者は、わななけ。主の日が来るからだ。その日は近い。ヨエル2:1

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