小事に忠実なれ
〜「あれ?ネクタイは……」〜
年末に元旦礼拝のメッセージ準備や2016年第1回目の礼拝週報作成準備を終えて、新年を迎えました。そして、元旦礼拝を終えてからようやく福岡行きの準備に取り掛かりました。
しかし、今回は1泊だけの旅行なので、着の身・着のままで過ごせないこともないから、特段準備の必要ないと思っていました。それでも一応、着替えの下着や髭剃りの道具と礼拝用のスーツだけは忘れないようにして、そのほかパソコンや読みたい本等をバッグに詰めて、出発しました。
妻の出身地、福岡県豊前市までは、久留米まで行きそこから九州横断して大分の日田、それから山を越えて耶馬渓を通って行くので、鹿児島を朝9時に出発したのが午後3時半過ぎにようやく到着するという、かなりの長時間移動になりました。
豊前に着くと妻の妹宅(実家)に行き、しばらく交わりをし、それからホテルに向かいました。宿泊は彼女の同窓会会場のあるホテルに予約を入れていたので、到着後妻はすぐ5時開始の同窓会に向かいました。
私は部屋に残って持ってきた本を読み始めましたが、部屋の照明が暗くてしばらく読んでいると目が痛くなってきます。しょうなく読むのをあきらめて、明日の礼拝のことを考え始めました。3男にお願いしてきた鹿児島での礼拝がちゃんとできるだろうか、週報がちゃんと出来上がっているだろうか等多少心配になりましたが、それらは神様に委ねることにして、自分の明日の礼拝準備について考え始めました。
聖書・眼鏡は持ってきた。スーツもカッターシャツもちゃんと入れてきている。「待てよ、・・ネクタイは入れてきたかな。」不安になり、すぐ調べてみると、入っていません。「しまった。どこかで調達しないと。・・・」といってもここにはスーパーしかありません。
とにかく行ってみようと出かけました。1階に食糧品売り場があり、2階に少し衣料品関係を置いていました。必死で探していると白と黒の礼装用ネクタイのほかに柄物のネクタイが少し下がっていました。
「この際、好みは関係ない、とにかくグレーのスーツに合うネクタイがあったら、迷わず買いだ。」と思って、数本の中から1本を選びました。次は値段です。これが数千円もするものなら、好みでもないものに貴重な小遣いを費やすことはできません。そっと値札を裏返して金額を見ました。すると980円。「まあ良いんじゃないの」と納得して買って帰りました。
さて,あくる朝髭を剃ろうと髭剃りクリームと髭剃り後に塗るクリームを準備して洗面台に行きました。しかし、肝心の髭剃りがありません。確か持ってきたと思ったのにと思って探してみても、どこにもありません。
結局髭剃りを諦めてそのままスーツを着ました。妻がその姿を見て、「あれ、そんなネクタイ持ってたかしら?」と聞いてきました。バレるとは思っていたけど、しょうがない「ネクタイ忘れたから、昨日近くのスーパーで買ってきたんだよ。」と正直に答えました。
1泊だけの旅行だから、着の身・着のままでも良い、準備はいらないと高を括っていたら大失敗してしまいました。
どんな小さなことに対しても常に最善の備えをするように教えられた旅行となりました。
小さい事に忠実な人は、大きい事にも忠実であり、小さい事に不忠実な人は、大きい事にも不忠実です。ルカ16:10
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