半成人式を迎える子供たちへのメッセージⅢ

公開済み 2月 10, 2016 by 管理人 in アドナイ・エレ

~2、前向きなことばを語る。[人格を作る言葉遣い] ~

語ることが思いを造り、思いが環境を造ります。私たちの言葉には私たちが思う以上に大きな力があるのです。

これは医学的に証明されたことで、私たちの脳の中に大脳皮質があり、その中心に言語中枢があって、これが支配力を持っていると言われるのです。つまり、語ることが私たちの思いを作り、思いが将来を作るのです。

「私は体が弱い。」「私にはできない。」「そんなの無理だ。」「しょうがない。しょうがない。」などの否定的な言葉、また不平不満ばかりを言っていたら、できることもできなくなります。そして、自分で語ったような人生を歩まなければならなくなります。

また、中学生ぐらいになると、何でもかんでも不平を言いたくなるものです。朝登校時に会った一人の女生徒が、「あの先生は超むかつく~、宿題ばっかり出して…」と言っていました。その子に限らず、「むかつく」だけでなく、「ヤベ―」「うっせー」「うざい」なんて否定的な言葉を多くの子たちが簡単に使ってるように思います。そのような言葉を言っていたら、いらいらは募るばかりで、どんどん落ち込んでいきます。

私は大学を出て、しばらく営業マンとして働いていました。その時、会社から営業マンセミナーに送り出されたことがあります。私はそこで営業のノウハウを学べるものと思って出席しましたが、その時のセミナーは一風変わったものでした。

セミナーの会場に入るとたくさんの垂れ幕がかけられていました。そこには「私はできる。」「為せば成る、為さねばならぬ何事も、…」等の前向きな言葉が書かれてあり、参加者にただ大声でそれらの言葉を何度も、何度も叫ばせるものでした。

そのうち疲れは出るし、声は枯れるし、なんでこんなにくだらないことを延々とやらせるんだろうと不満に思ったのは、私だけではなかったと思います。しかし、確実に営業マンとしての不安や恐れ、恥ずかしさや上手くできないかもという思いは消えていきました。

それからそれを子供たちの教育に適用していきました。

次男が中2のころ、彼は理系科目は大好きで良くできたのですが、社会科だけは苦手で勉強しても成績はあまり上がりませんでした。それは彼の中に社会科への苦手意識があり、勉強しても頭に入っていかなかったのだと思います。

そこで、彼に「僕は社会が大好きだ。」と心でそう思わなくてもいいから毎日告白続けなさいと勧めました。そこで彼はそれを告白し続けました。すると、社会の成績が嘘のように上昇し、本当に社会が大好きになりました。

3男の場合は、彼が小学校にあがる前は魚が嫌いで、全く食べられませんでした。学校に上がると給食が始まり、魚料理も出ます。入学までに何とか魚嫌いを克服させないといけません。

ある日、妻が夕食にしゃけ寿司を作りました。彼はお皿に盛られたそれを見て叫びました。「僕、こんなの食べられない。」彼にとっては、魚と御飯がスクラムを組んで待ち構えているように思えたのでしょう。到底魚だけを除いてご飯だけ分けて食べることはできません。

そこで、私が「『僕は魚が大好きだ。』と100回言ったら食べなくていいから。」と約束しました。彼は渋々「僕は魚が大好きだ。」と告白し始めました。すると、20回ぐらい言ったところで、しゃけ寿司をぱくっと食べ始め、「ぼくは魚が大好きだ。」と言いながら全部食べてしまいました。

聖書には舌は良くも悪くも人生を左右する力があるので、使い方に気を付けるように教えています。

私たちはみな、多くの点で失敗をするものです。もし、ことばで失敗をしない人がいたら、その人は、からだ全体もりっぱに制御できる完全な人です。馬を御するために、くつわをその口にかけると、馬のからだ全体を引き回すことができます。また、船を見なさい。あのように大きな物が、強い風に押されている時でも、ごく小さなかじによって、かじを取る人の思いどおりの所へ持って行かれるのです。同様に、舌も小さな器官ですが、大きなことを言って誇るのです。ヤコブ3:2~5a 

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