子どもたちの登校の見守り
~雨の中の登校~
梅雨の間、激しい雨の日や曇りの日の子供たちの登校を見守ってきましたが、豪雨の日は傘を差しても間に合わないほどに、ズボンやスカートをびっしょり濡らして通る子もいましたが、多くの子は車で送ってもらっていました。
車で通る子の中の上級生の中には、雨の中合羽を着て街頭に立つ私に気兼ねして、交差点手前でそっと体を倒して身を隠す子もいますが、下級生の中には車で送ってもらう嬉しさからか、私を見て喜んで手を振る子もいます。そのような時は私も手を振って返します。
今の子どもたちは曇りの日でも、ほぼ傘を持って登校してきます。皆真面目だなあと思います。私が小学生の時は、曇っていても雨が降ってなかったら傘は邪魔になるので、持って出ることはほとんどなかったように思います。
そして、雨に降られたら数人一緒に、「よし、次はあそこまで」と家々のひさしのある所を目指して、走ります。家に帰り着くころはびしょ濡れでしたが、子供の頃はあまり濡れることを嫌っていなかったように思います。
そう言えば以前、こういうことがありました。登校時は晴れていましたが、午後から雨という予報が出ていました。それで、子どもたちは皆傘を持って歩いてきます。
そのような中、ひとり5年生の男の子が傘を持っていませんでした。私が「傘は持ってないの?」と聞くと、「持って来なかった。」と言います。そこで私が「昼から雨って言ってたよ。傘貸してあげようか?」というと、「いや、いい。」とのこと。「だって、今日は降水確率80%って言ってたよ。」と私が言うと、彼は「僕は残りの20%にかける。」と言って、そのまま歩いて登校して行きました。後で聞くところによると彼はびっしょり濡れて帰ったということでした。
さて、今年は早々と梅雨明け宣言がなされ、うだるような暑さが続くようになりました。今までは合羽を着た暑さで連日下着がぐっしょり濡れていましたが、今度は日差しの暑さでやはり、下着はぐっしょりです。子供たちも重いランドセルを背負って暑そうに登校してきます。
先日は2年生の男の子が、交差点を過ぎたところで転んで足を擦りむき泣いていました。すぐ周りに上級生の子たちが集まってきます。私が見たら足から血が出ています。このようなことはよくあるので、教会の玄関には消毒液とリバテープがセットしてあります。
そして、いつもは私が怪我をしている子の傷跡に消毒液をティッシュに含ませて拭いてあげて、テープで血が出ないように応急処置をして、学校に行ったら保健室に行ってちゃんと処置してもらうように言って送り出します。しかし、中には泣きながら消毒液を使わないで、水でしてという子もいました。
さて、先日転んで血を流している子に「ちょっと待って、今消毒液とリバテープを持ってくるから」というと、5年生の男の子が「僕が処置してあげるから、おじさんは良いよ。」と言ってくれたので、道具だけ渡して彼に応急処置を任すことができたので、私は横断する子たちの見守りを続けることができました。
さて、今からが夏本番です。朝7時代とはいえ結構暑くて体力は消耗します。そこで、Tシャツにメッシュのベストをつけて、首には氷を入れた首巻を巻いて、帽子には直射日光が目に入らぬように、サングラスを付けて街頭に立ちます。これからも、あまり無理しないで暑い夏を乗り切ろうと思っています。
それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。これが律法であり預言者です。マタイ7:12
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