緊急地震、津波災害に備える

公開済み 5月 23, 2016 by 管理人 in アドナイ・エレ

〜結局足を引っ張ってしまった避難訓練〜

熊本地震以来、ここ鹿児島でも時々揺れを感じる地震が起きていて、今や日本中どこでも地震被害に合う可能性があると言われます。私たちの教会は昔田んぼだったところを埋め立てて建てられているので、教会横の県道を大型車が通るだけで揺れを感じます。

したがって、震度1程度の地震だったら、「ダンプが通った、それとも地震?」とどちらか分かりません。しかし、妻は違いが分かるようで「今のは地震、揺れ方が違うでしょ。」というのですが、私にとってはどちらもただの揺れでしかありません。

しかし、熊本地震のように大地震がいつ来るかわからない状態では、いつまでもこのような悠長なことを言っていることができません。

そこで、重い腰を上げて家具転倒防止伸縮棒なる物を買ってきて、1階の教会台所の食器棚、牧師室の本棚、2階のタンス等に取り付けました。それぞれの家具の上には沢山のものが所狭しと載せてあったので、転倒防止棒を付けた後それらを戻すスペースが取れなくて少し苦労しました。

しかし、よく考えると大地震の時は上に載った荷物は何にも支えがないので、飛び落ちるだろうな、これらも何とかすることを考えないといけないかなと心配しましたが、少なくとも大きな家具が倒れてくることだけは避けられるだろうと安心できました。

熊本地震の直後、熊本を訪れた時あちこちのゴミ置き場に沢山の家具類が積まれておりました。その中には新しい物や立派な物もありましたが、地震によって家具が転倒し、壊れて仕方なく捨ててしまわなければならなくなったのだろうと思いました。

転倒防止棒がどの程度、家具類の転倒を防いでくれるかわかりませんが、してないより幾らかは守られるだろうと思います。

また、先日の町内の避難訓練では、皆が喜入支所まで逃げる訓練を行いました。この地域は津波警報が出たら喜入支所に逃げるように指定されています。確かに、支所はこの界隈では唯一の4階建ての高層ビルなので、津波が来ても水中に沈むことはないでしょうが、教会より海側にあり、果たして警報とともにそちらのほうに向かう気になれるかどうかは疑問です。たぶん山手の方に逃げることになるでしょう。

昨年までは認知症の母がいたので、いざとなったら母をどうするかを常に考えていないといけませんでした。逃げる時母を背負うだけでなく、母は人工肛門を付けていたので、それの道具とおしめも持って逃げなければ、たとえうまく逃げおおせても1日たりとも過ごすことはできません。

しかし、母は昨年6月他界しましたので、今はたとえ避難しなければならない様なことになっても、自分たち夫婦のことだけ考えれば良くなって、そういう面ではずいぶん気が楽になりました。

避難訓練で思い出すのは、以前近所の小学校での津波を想定した避難訓練の様子です。それは生徒たちを無事に裏の琵琶山へ避難させるというもので、子供たちだけでは危ないので地域の方で時間が取れる方は来てくださって誘導の加勢をしてくださいと協力要請がありました。

それに応えて私も駆けつけましたが、他にも町内のお年寄りがたくさん来ておられました。訓練が始まり子供たちが学年ごとに移動を始めます。山に登り始めると子供たちは勢いよく坂道を駆け上がって行きます。しかし、誘導するはずのお年寄りはその後をあえぎながら登っていました。

教頭先生も子供たちの方ではなく、加勢に来たお年寄りの方が心配らしく、何度も「皆さん、大丈夫ですか。気分の悪くなった方はおられませんか?」と尋ねておられました。加勢に来たつもりがかえって足を引っ張ってしまう結果になってしまいました。

この天地は滅び去ります。しかし、わたしのことばは決して滅びることがありません。ただし、その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っておられます。・・・だから、目をさましていなさい。あなたがたは、自分の主がいつ来られるか、知らないからです。マタイ24:35~36,42

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