子供たちのお手伝い
〜成績トップの女の子がそこらじゅう泡だらけに!?〜
教会の近所に、4年生、2年生の小学生2人に、2歳・5歳の二人の幼い子供さんとで4人兄弟のおられる家があります。上の二人がまだ小学校に上がる前には、彼女たちがゴミ捨てに行っていました。しかし、今は重に下の二人の子供たちが競ってゴミ袋を持ってゴミステーションに捨てに行く姿を見かけるようになりました。
小さな子供が大きなごみ袋を抱えて、ゴミステーションに行くのですが、ゴミステーションは金網で出来ていて、小さな子供たちの背丈ほどの高さがあります。さらに、その上にカラス等に荒らされないように、網がかぶせてあるのです。
子供たちがどうしてごみをその中に入れるのだろうかと見ていると、敷いてあるブロックの端っこに乗って、網の片側を少し開けてぽいと投げ込みます。その可愛いしぐさに毎回見とれてしまいます。
近頃、この界隈では小中学生が学校への登校時にゴミを捨てにいく姿を良く見かけるようになりました。共稼ぎの家庭が増えてきている昨今、忙しいお父さん、お母さん方の少しでも手助けになるので、良いことだなと思います。
私の家庭でも子供たちが独立して家を出ていくまでは、3人の息子たちがゴミ捨てを担当してくれました。ごみの分別や収集日を把握して、責任を持ってやってくれました。
私の小さい頃はどこの家でも、子供たちに仕事の割り当てがありました。水汲み担当や鶏の飼育担当、庭掃除担当等それぞれが責任を持たされていました。それによって労働の大変さやまた仕事の段取り等を覚えて来られたものと思います。
また、2男の高校の時の先生が、家で仕事の加勢をしている生徒は勉強の段取りが違うと仰っていました。勉強の時の時間配分やメリハリが違って来るのだと思います。さらに、社会に出てからも、仕事の段取りがうまくできるかどうかは、小さいころから培って来たこのような経験が力を発揮するのではと思います。
さて、私が小学生、中学生時代にいつも成績がトップで、頭の良い女の子がいました。彼女の家では子供に家事の加勢は一切させないで、ただ勉強だけさせていたようです。やがて、私たちは高校生になって彼女と同じ寮に入ったのですが、ある時彼女が洗濯をしようと、洗濯機に洗剤を一箱全部入れて、スイッチを入れてしまったので、さあ大変!そこらじゅうが泡だらけになってしまいました。
ユダヤでは「子供に仕事を教えないのは、泥棒を教えるのと同じだ。」という教えがあるそうですが、誰も皆大人になると何らかの仕事をしながら生計を立てて行かなければなりません。どんなきつい仕事でも喜んでできる人こそ立派な人だと思います。
若い時こそ、たくさんの経験をしてあらゆる困難に立ち向かえる忍耐と努力を培っていただきたいと思います。
若者をその行く道にふさわしく教育せよ。そうすれば、年老いても、それから離れない。箴言22:6
わが子よ。あなたの父の訓戒に聞き従え。あなたの母の教えを捨ててはならない。それらは、あなたの頭の麗しい花輪、あなたの首飾りである。箴言1:8~9
No Response to “子供たちのお手伝い”