お嫁さんの日(7月第2日曜日)
~『えらい』の押し付け合い~
作: 佐多 多視子 牧師夫人
次男のお嫁さんは幼稚園の年長組A君のお母さんです。役員も回ってきて、2歳のMちゃんを連れての幼稚園の行き帰りは大変だろうなと思っています。
彼女は独身の時、救急医療の看護師をしていました。それで母の介護の時、いろいろお嫁さんに教えてもらって随分助かりました。母が昨年3月末に入院して・・・、肺炎の点滴の後、また別の点滴をしていたので、点滴袋に書いてある薬の名前をメモして帰りお嫁さんにTELして尋ねてみました。
「プリンペランIAって何?」「あ、それは吐き気止めです」「ラシックスIAは?」「おしっこが出るようにする薬です」「マルトース過酢酸維持液は?」「胃薬ですね」「ソルマルト輪液は?」「血液に近い水分です。その水液の中に胃薬などの薬が入っているという事ですね」とすらすらと教えてくれました。
母が退院してから話していると「誰が管理しているのですか?」と聞かれたので「お父さんと2人でですよ」と答えると「ああいう人を1日看るだけでも大変なのに、…」と言うので、「私お祖母さんには100歳まで生きてほしいと思って接しているのよ。ゼリーかプリンかヨーグルトかそういうものでも食べられるようになればと思っているのよね」と言うと、「お母さん…偉いですね」と言われ、お嫁さんに誉められて慌ててしまい、「私はあなたの方が偉いと思うよ。私は子供を育ててきたから出来るけど、あなたは独身の時にそれをしてきたのでしょ。あなたの方が偉いわよ」と『えらい』の押し付け合いをしました。
また、私が介護の大変さを書き義兄に出した手紙のコピーを読んで泣いてくださったそうで、このお嫁さんの優しさは一生忘れるものではありません。
最近は子供たちの幼かった頃の話を聞いてくれて、お嫁さんとの間もどんどん深くなってきています。
長男のお嫁さんは小4、小2と幼稚園児の3人のお母さんになり、忙しい日々を過ごしています。しかし、3番目のT君が先日入園して家の中の仕事がスムーズに出来るようになり、ちょっとホッとしている様子です。
クリスチャンホームで育った彼女は新島女子短期大学英語科から同志社女子大学学芸学部に進み、その間にアメリカのエブァンズビル大に留学しました。卒業後オーストラリアの小学校で日本語を教えたりしていてかなり英語に堪能な方です。
来鹿した時テレビを背にしていた息子夫婦が英語のニュースを聞きながら二人で「そうだったんだねぇ」と話していました。「二人とも今の英語が分かったんだ」と私たち夫婦で感心しました。
息子≪長男≫が解らない時は「Kさん(お嫁さん)に聞いてください」という位実用英語には秀でています。孫たちも日本語より英語を先に話せる様になりました。
お嫁さんは介護している私の愚痴をいつも黙って聞いてくれ、母が亡くなった時はすぐ実家にTELをしてくれて親御さんから「10年間の疲れを少しでも取ってください」とお菓子を送って頂きました。クリスチャンホームで育てられたご家族の優しさを感じて幸せです。
ボアズは答えて言った。「あなたの夫がなくなってから、あなたがしゅうとめにしたこと、それにあなたの父母や生まれた国を離れて、これまで知らなかった民のところに来たことについて、私はすっかり話を聞いています。主があなたのしたことに報いてくださるように。また、あなたがその翼の下に避け所を求めて来たイスラエルの神、主から、豊かな報いがあるように。」ルツ2:11~12
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