交通安全教室

公開済み 8月 7, 2016 by 管理人 in アドナイ・エレ

~赤ドラえもん~

今年、地域コミュニティ協議会の安心安全部会副部長に任命されました。まだ発足したばかりで、私自身あまり深く突っ込んでこなかったので、何をしたら良いのか分からず右往左往している状態です。

さて、先日は小学校新1年生への交通安全教室が開かれるので、小学校に集まってくださいとの連絡をいただきました。当日は、夏休み中の出校日に当たるので、朝は児童通学保護員として、青の制服制帽姿で街頭に立って子供たちの登校指導をいたしました。

終わるとすぐ、安全安心部会の制服、赤い帽子に赤いメッシュのベストに着換えて小学校に急ぎました。学校にはすでにお巡りさんや交通安全センターの方々が集まって、木陰で雑談をして待っておられました。

暫くすると、元気が良いと言われている今年の新1年生が先生に引率されて、教室からかろうじて2列に並んで出てきました。みんなが集まると、交通安全センターの方が交通事故に充分気を付けることや基本的な横断歩道の渡り方等を説明してくれました。

1学期、私と毎朝会っていた子供たち、会うたびに私を「ドラえもん」と呼び、私の横断用の旗を取り上げようとしたり、私の制服のベルト通しを数人で引っ張って学校へ連れて行こうとする新1年生の子供たちも、今日はお巡りさんや知らないおじさんたちがたくさん来ているので、神妙な顔をして話を聞いています。

しかし、時々は私の方をチラチラと見て『どうしたの今日は赤い服なんか着て、…』と言いたげにしています。

さあ、話が終わると、実地訓練です。4組に分かれてそれぞれが校庭に白や黄色で書かれた横断歩道を渡る練習をします。子供たちは指導者のおじさんから教わったように、まず右手を耳に当てるようにしてまっすぐ上げ、手のひらを外側に向けます。

それから、その状態で右を見て、左を見て、もう一度右を見て、横断を始めます。横断歩道の途中までは右側を見て歩き、真ん中まで来たら、左の方に視線を変えてゆっくり歩いて渡ります。正確にできた子には拍手をしてあげますが、難しくてうまく理解できていない子もいて、急いで渡ろうとする子には、指導するおじさんが丁寧に教えてあげていました。

毎年このような指導が成されていると思いますが、残念ながらそのように基本に忠実に横断歩道を渡る子を今まで一人も見たことがありません。ただ、大切なことはこの様な学びを通して、交通安全に十分気を付け、何時も注意して横断歩道を渡ったり、通学路を歩いたりして欲しいという事だと思います。

安全教室が終わり、子供たちが先生に引率され教室に帰っていくときは、幾分緊張も解けたのか私の方を見て、「ドラえもん」と呼んだり、今日はいつもの青い服ではなく、赤い服なので「赤ドラえもん」とか言ったりして、帰って行きます。引率の先生は子供たちが何を言ってるんだろうという顔をして、こちらの方をきょろきょろ見ています。

例年に増して元気で、エネルギーにあふれる1年生たちには、おじちゃんたちの教えをちゃんと守って事故にあわずに元気な夏休みを過ごしていただきたいと思います。

それはそうと、朝の安全登校指導をしていると、横断歩道を渡った子供が、振り返って自分が横断する間、止まって待っていてくれた車の方に向き直して、ぺこっと頭を下げて感謝の意を表すのを時々見ます。それを見ると清々しい気持ちになります。このような習慣はぜひ後輩たちに引き継いでもらいたいと思います。

 

心に知恵のある者は命令を受け入れる。むだ口をたたく愚か者は踏みつけられる。まっすぐに歩む者の歩みは安全である。しかし自分の道を曲げる者は思い知らされる。箴言10:8~9

しかし、わたしに聞き従う者は、安全に住まい、わざわいを恐れることもなく、安らかである。箴言1:33

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