オリンピック始まる

公開済み 8月 14, 2016 by 管理人 in アドナイ・エレ

〜日本体操オリンピックで悲願の金〜

いよいよ4年に一度のオリンピックが始まりました。今回はロシアのドーピング問題や、開催地リオの治安問題等の不安要素の多い中での大会となりましたが、ここまでは大過なく順調に出来ているように思われます。

日本選手の中では、男子体操でアテネオリンピック以来、3大会ぶりの金メダルを獲得することができて、国中が歓喜に包まれています。予選では思わぬミスが相次ぎ、選手それぞれが不安を抱えたままでの決勝だったのでしょうが、各選手みごと修正してきて、皆が各種目で高得点を連発し余裕の勝利でした。

50年前体操を少しかじった私としては、彼らの演技には力が入りますが、鉄棒、吊り輪、床、平行棒、あん馬、跳馬それぞれの種目における技の内容が昔とはあまりにも違いすぎるので、違う競技にさえ見えてくるほどです。

鉄棒は大車輪で回るだけでも大変です。それができるようになるまで何度手の平の皮がズルッとむけたことか、それが今の選手は演技途中で鉄棒から手を放して回転し、再び鉄棒を握りなおして演技するなんて、当時の選手には考えも及ばなかったことをやっています。

吊り輪もぶら下がるだけで、大変な腕力が要求されます。それが十字懸垂等、両腕を広げて身体を支えるなんて言うのも、昔それができたのは一部の選手だけでした。それに常に揺れてる吊り輪を掴んで倒立するだけでもバランスをとるのに大変でした。

床運動では、バック転や後方宙返り等はできても白井君のように空中で何回も身体をひねって、着地することなどは到底考えられませんでした。とにかく今の選手のジャンプの高さは、昔とは比較にならないほど高くなっています。

平行棒も鉄棒、吊り輪と同じで腕だけで体全身を支えなければならないので、腕力を要します。両腕で棒を掴んで前後に体を振るだけでも大変なのに、今は片手で支えたり、片方の棒だけでバランスを取ったりと、かなり高度になっています。

あん馬は中央にある2本の握り棒を掴んで体を横に振るだけで、手が震えます。それが大きく高く足を振って綺麗に交差する姿には驚きます。それだけではなく、握り棒から手を離してあん馬の他の部分を使って体を回転し演技するのはいかに難しいことか、容易に想像がつきます。

跳馬は昔はあまり面白くない競技でした。跳び箱と同じで、踏切台を使っていかにきれいな姿勢で飛び越えるかを競うものでした。それが今はふみ台の前で倒立前転をして、そのまま踏み切って空中で何回転かしたり、空中で身体をひねったりと恐ろしいほど変化しています。

これまで、だらだら各種目のことを書かせていただいたのは、現在の選手たちがいとも簡単にやっているように見える美しい技の背後に、どれほどの血の滲むような練習があったかを少しでも多くの人に知っていただきたいと思ったからです。

昔は、人のまねできないような素晴らしい技を開発しオリンピックで披露すると、ウルトラCとたたえられ、驚かれました。しかし、今の選手はそのような技をいとも簡単にこなし、D難度、E難度・・・G難度、H難度と言われるはるかに凄い演技に挑戦し、競っています。

体操ニッポンの復活のために、日々血の出るような努力を重ねて来られ、金メダルの栄誉に輝いた日本代表選手に、心からおめでとうと言いたいと思います。

また、彼らに倣って私も神の福音のためにベストを尽くして自分をささげる牧会者を目指したいと思います。

 

兵役についていながら、日常生活のことに掛かり合っている者はだれもありません。それは徴募した者を喜ばせるためです。また、競技をするときも、規定に従って競技をしなければ栄冠を得ることはできません。労苦した農夫こそ、まず第一に収穫の分け前にあずかるべきです。Ⅱテモテ24~6

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