母猫の愛

公開済み 8月 21, 2016 by 管理人 in アドナイ・エレ

~火の海に5回飛び込んだ猫~

次のようなニュースが入ってきました。アメリカ・ニューヨークの廃墟で火事があり、消防士が駆けつけて消火活動する間に、母猫が自分の子猫たちを助けるために、燃え盛る火の中に5回も飛び込んでいき、1匹ずつ運びだしてきたそうです。

母猫の毛は燃やし尽くされ、目は殆ど開かないような状態になっても、5匹の子猫を運び出すために、勇敢に火の中に飛び込んでいった母猫は、子猫の無事を鼻でなでて確認していたということでした。

その様子を見た消防士が、鎮火後その猫たちを獣医の所に連れて行ってくれました。残念ながら1匹の子猫は死んでしまったのですが、母猫と他の4匹の子猫は消防士の愛の行動で、助かることが出来たそうです。

映像によると、母猫は焼けただれてボロ布のようになっていましたが、希望者に引き取られ、徐々に毛も生えてきて今ではすっかり元の姿に戻って、もう野良猫としてではなく飼い猫として幸せに暮らしているということでした。

私の小さいころ我が家でも猫を飼っていました。母猫が子猫たちを安全な場所に移動させるために、首の後をくわえて1匹ずつ運ぶ姿を見たことがありました。子猫に害を加えようとするものがあれば、子猫を守るために毛を逆立てて、4本の足で背伸びしてシューと唸りながら威嚇していました。

子猫を守るためだったら、犬だろうがニワトリだろうがどんなものに対しても勇敢に立ち向かっていく母猫の愛はアメリカでも日本でも変わらないんだろうなとニュースを読みながら思いました。

昔の猫は今の猫と違って、家のすぐ外に置いたブリキの皿に、魚の骨や残飯などを入れてもらってそれを食べていました。それでも結構喜んで、感謝して?食べていたようで、私たちに結構なついて甘えてきていました。

その頃我が家は海岸の近くで、周りが砂地だったので、猫たちは用をたす時、砂を前足で掘ってそこにして、終わったらそこに後ろ足で砂をかけて埋めていました。時には用を足してから、砂をかけるのに、他のことに気を取られていたのか適当に違う方に砂かけをして、殆ど埋まってないこともありました。

これらのことは本能なのか、それとも母猫のしつけなのかわかりませんが、それらの姿勢には感心させられました。

それに対して現在の飼猫は、比較にならないほど快適な生活をしているように思います。飼い主と一緒に冷暖房の家に住み、我々でも食べられそうな猫用の立派な食べものを食べて、危険な目に合うこともなく、いつも守られてぬくぬくと過ごしているように見えます。

しかし、いざという時、子猫を危機から守るために自分を犠牲にする母性本能はしっかり残っていて欲しいものだと思います。

猫と一緒にして誠に恐縮ですが、神の御子イエス様は私たちを永遠の滅び、火の池から救い出すために、神の栄光を捨てて、人となって世に来て下さり、ご自分がムチ打ちと十字架の苦しみを通して、私たちに救いの道を開いてくださいました。

しかし、彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれた。彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。私たちはみな、羊のようにさまよい、おのおの、自分かってな道に向かって行った。しかし、【主】は、私たちのすべての咎を彼に負わせた。イザヤ53:5~6

十字架のことばは、滅びに至る人々には愚かであっても、救いを受ける私たちには、神の力です。ⅠコリントⅠ:18

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