屋久島旅行記-3

公開済み 12月 18, 2016 by 管理人 in アドナイ・エレ

~ダビデの時代からの杉~

大川の滝を出て、車はいよいよ猿や鹿を見ることができる西部林道に向かいます。しかし、林道に入る前に、もうすでに十数匹の屋久猿の群れが道中に広がって、ノミ取りや毛づくろいをしたりと我が物顔に振る舞っていました。

また、焦げ茶やベージュ色の身体をして、お尻に白い毛を生やし、愛くるしい目をした屋久鹿が道端に立ってこちらをじっと見ているのが見られました。

西部林道に入り暫く走ると、また15~6匹の大小の猿の群れが集まっている所に出ました。そして、その猿の群れの中に若い女性がひとりぽつんと佇み、しきりにメモを取っている姿が見えました。

多分ヤクザルの生態を調べておられる方なのでしょう。猿たちは別段彼女を気にする様子もなく、ごく自然に集まってノミ取りなどをしています。

鹿児島の町中にも時々猿が出没することがありますが、凶暴なので近づいたり、目を合わしたりしないように教えられたのですが、此処の猿はそんなことはなさそうでした。

猿たちは人がいても驚くでも、襲ってくるでもなく、何にも気にした様子もなく、くつろいでいます。そこで生態調査をしておられる女性は、それぞれの個体に名前をつけて観察をされておられるようでした。

その後も猿や鹿たちに幾度か出合いながら西部林道を進みました。林道を抜けると昨日砂浜を見に来た永田町に入ります。永田町には点灯から120年ほど経つ古い灯台があります。実はこの灯台は今から55年ほど前、私が小学6年生の修学旅行で訪れたところで、その時撮った写真は今も残っています。

最終日は、朝早めに宮之浦のペンションを発ち、安房に向かいました。安房に着くと車は山に向かって登り始めました。かなりの急坂をどんどん登って標高千m辺りまで来ると、空気が少しひんやりしてきました。

そして、車は樹齢3000年と言われる紀元杉のすぐ横まで行くことが出来ました。流石に大杉は途中から折れてしまったのか10メートルほどの高さで、その上はなくなっていました。

皆は大きな幹の横に立って写真を取りながら、この木はイエス様がおられた時代よりまだ1000年古い、ダビデ・ソロモンの時代からあったんだと言いながら興奮していました。私たちもこの紀元杉のように、いつまでも力強く生きたいものだと思いました。

その後、今回の最終見学地ヤクスギランドに入りました。鬱蒼と生い茂る木々の中を進むのですが、倒木だけでなく立っている木々にまで緑のきれいな苔が覆っていて、神秘的な雰囲気を醸し出していました。

雨のない日でも枝葉から梅雨が落ちてくる此処の森林では、苔が水を大量に含んでおり、それがまた木々の生命に活力を与えているという好循環ができているのでしょう。屋久島を経つ前に素晴らしい森林浴を体験できて、満足して帰りの高速船に乗り込みました。

あなたは、地を訪れ、水を注ぎ、これを大いに豊かにされます。神の川は水で満ちています。あなたは、こうして地の下ごしらえをし、彼らの穀物を作ってくださいます。詩篇65:9

正しい者は、なつめやしの木のように栄え、レバノンの杉のように育ちます。彼らは、【主】の家に植えられ、私たちの神の大庭で栄えます。彼らは年老いてもなお、実を実らせ、みずみずしく、おい茂っていましょう詩篇2:12~14

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