またも九州で大災害
~1日も早い復興を願いながら~
昨年の熊本地震で益城町を始め熊本市や阿蘇、また大分の湯布院などで、甚大な被害が出ました。しかし、これらの地域の復興もまだ半ばなのに、先ごろまた九州を襲う豪雨災害が起きてしまいました。これは、九州を横断する福岡の久留米から大分の中津を結ぶ横断道に沿って起き、九州北部豪雨災害と名付けられました。
私の妻の実家(今は妻の妹家族が住んでいる)は福岡の豊前市で、大分県との県境の町なので、すぐ隣町が大分の中津市です。今回豊前市も中津市も災害危険地域となっていたので、心配しましたが、こちらは何とか無事に守られたようで少し安心致しました。
以前、妻のご両親がご健在の間は、私たち夫婦は毎年のように孫たちを連れて豊前市を訪れていました。当時は高速道路の九州大分道がまだ開通していなかったので、鹿児島から車で福岡の久留米市まで北上し、そこから朝倉市の町中を通って大分の日田市まで行き、日田市の町を走り、そこから耶馬渓の山中を通り、山国川の川岸を下って中津市に出て、そこから豊前市に北上するというルートを通っておりました。
そこで、今回の豪雨災害における朝倉市や日田市の惨状を見る時、車で幾度も通った当時の道路や景色を思い出して、変わり果てた様子に悲しくなりつつ、被災された方々の痛み、苦しみを覚えさせられました。
特に、今回は流木による家屋や橋の破損が目につきました。この地域は林業の盛んな地域で、日田杉などで全国的に有名なところです。ただ、私たちが以前この地域を通るとき一つ感じることがありました。それは台風の後などこの地を通りながら、杉山に目を向けるとたくさんの木々が倒れているのをよく見かけました。
杉の木は高く真っすぐ聳える割に根は浅いんだなとずっと思っていましたが、実は植林されたものは自生しているものに比べて根が浅いと聞きました。したがって、今回のように土砂崩れが起きると根こそぎ削ぎ取られて流されてしまったのではないかと思います。
あのような大きな流木が流されてきて次々に家を直撃するなら、どんな頑丈な家でもひとたまりもありません。それで、今回は家が壊され流された方々も多くおられました。インタビューで「今は何も考えられない。すべてが無くなってしまったから。」と、悔しさを押し殺して答えられる男性を見て、永年苦労して作り上げて来られたものが一瞬でなくなってしまう自然災害の恐ろしさとむごさを思わされました。
私たちができることは彼らの痛みを覚えつつ、神様の慰め励ましがあるように祈ることと、1日も早い復興が成され、少しでも早く以前の街並みが戻って、被災された方々が早く平穏な生活を取り戻せるようにと願いつつ、微力ながら復興支援のための募金活動を教会で始めることではないかと思っています。
キリストは、私たちのために、ご自分のいのちをお捨てになりました。それによって私たちに愛がわかったのです。ですから私たちは、兄弟のために、いのちを捨てるべきです。世の富を持ちながら、兄弟が困っているのを見ても、あわれみの心を閉ざすような者に、どうして神の愛がとどまっているでしょう。子どもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行ないと真実をもって愛そうではありませんか。Ⅰヨハネ3:16~18
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