苦しむ子らに仕える

公開済み 5月 27, 2018 by 管理人 in アドナイ・エレ

~飢餓や紛争の犠牲者~

今、ローランド&ハイディー・ベーカー共著「いつも満たされて」を読んでいます。以前一度読んだ形跡があるのですが、殆ど忘れているので、全く新しい気持ちで読めています。

ベーカー家族は決して裕福な家族ではありません、しかし最も貧しい人々に仕えるために、アフリカのモザンビークの貧しい地域に入っていきます。そこには着のみ着のままでセメントの上で寝泊まりしているたくさんの子どもたちがいました。以下引用

灰色の雲は、マピュートの不気味な通りの雰囲気と溶け合っています。小さな子供達は動いている車の前に出て、命がけでタバコを売ろうとしています。年取った未亡人たちは、近くに陣取って、わずかなお金を求めて石炭を売っています。パンを少し買えるだけ稼ぐには、まる1日かかるかも知れません。13歳のジュリア、8歳のホセ、5歳のアメリア、13歳のモアゼス、11歳のボアズは、今日も空腹で、町の通りやゴミ箱をあさって、食べ物を探し始めました。この子たちは私の友達で、よく事務所に立ち寄って、一緒に話をしたり、パンを分け合ったりしています。この子たちには母親はいるのですが、父親から捨てられてしまったのです。学校にも行ったことがありません。明日からみんなチハンゴ(彼らの収容施設)に来て一緒に暮らす予定です。勉強ができて、満腹で毛布にくるまって眠れることを喜んでいる彼らの姿に、苦労が報われる思いです。イザヤ書14章30節の『寄る辺ない者たちの初子は養われ、貧しい者は安らかに伏す。』のようです。主が貧しい者や見捨てられている者をあわれんで、見守っていてくださるからです。ストリートチルドレンと友だちになれたおかげで、今年は80人から300人に家族が膨れ上がりました。・・・(上記書54p)

モザンビークには3000人以上の孤児たちが通りをさまよっているから、まだまだ働きを増やしていく予定です。しかし、彼らの世話をしているベーカー夫妻は子供達に賛美歌を教え、宗教教育をしているということで、政府から家を追われ、子供達もバラバラにされました。

住む拠点を追われたベーカー夫妻と娘さんは3~4日も全く食べる物がなくて、ひもじい思いをして苦しみましたが、ストリートチルドレンたちを養い、教育を与え、信仰を与えることによって、彼らが希望を持って前向きに生活できる様になる使命を持って幾度も立ち上がります。そこで、読者にモザンビークの孤児のためにお祈りくださいと要請しています。

また、先日はウガンダ、元子ども兵たちの再出発、『カラシニコフをミシンに』という記事を見ました。子供達が武装グループに誘拐され少年兵として使われています。

現在その数は世界で25万人。子供達はカラシニコフと呼ばれる自動小銃を持たされ、戦闘に駆り出されます。そして、過酷なゲリラ生活を経験し、生死の間をさまよいます。そのうち運良く逃げ出せたり、解放されたりして故郷に帰って来た子供がアフリカ・ウガンダには3万人以上いると言われています。

テラ・ルネッサンスの理事小川真吾さんはグル市に入り、元子ども兵をサポートする現地組織をゼロから立ち上げ、これまでに168人の元子ども兵を社会復帰させています。少年兵は帰還しても仕事につくのは難しいので、彼らの心のケアをしながら洋裁や木工の技術と読み書き等を教えて職業訓練をしていく働きをしているということでした。

飢餓や紛争で、いつも犠牲になるのは子供達です。まず、私たちはこのような事実を知ること、そして自分にできることを考えることから始めたいと思います。

あなたがたの間で人の先に立ちたいと思う者は、あなたがたのしもべになりなさい。人の子が来たのが、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人のための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためであるのと同じです。」マタイ20:27~28

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