世界食料デーに向けて

公開済み 9月 23, 2018 by 管理人 in アドナイ・エレ

~自分さえ良ければ良い?~

国連は世界食料デーを10月16日と決めて、世界の飢餓に苦しむ人々のことを覚え、ともに助け合いましょうと呼びかけました。そこで日本では10月1ヶ月間を世界の飢餓について考え、支える月間として定め、各地で様々な啓発活動が行われます。

それで、鹿児島キリスト伝道協力会(今約60教会が加盟)でも、1998年から実行委員会を開き、大会を開催して今年で21回目になります。今年は10月12日にサンエールかごしまで行われる事になっています。そして、その前の日曜日(10/7)には天文館で大会の案内と街頭募金が行われます。

さて、昨年の統計で、世界の飢餓人口8億2千万人と出ていました。世界人口の9人に一人の割合で、1日一食かそれ以下での生活を強いられています。

それでは世界の食糧生産が足りないのかと言うとそうではありません。昨年の世界の穀物生産量25億トン、世界人口74億人、これが平等に分配されると計算上は一人当たり約334Kgとなります。

一人の人が1年間に健康的な生活をするための標準的必要量が180Kgと言われていますので、たとえ世界人口が100億人になっても食料は十分足りる計算になります。

それではなぜ、飢餓が起こるのでしょうか?それは分配が不平に行われていないからです。つまり「自分さえ良ければ良い」というような自分勝手な考えがこのような事態を引き起こしていると言われています。1974年の大飢饉後にバングラデシュの小作人が次のように語っています。

「この村でも大勢が餓死したわ。裕福な農民たちは米を買い占めて、貧しい小作人たちに見せないよう隠していた。洪水のためそれほどたくさんの食糧がなかったのかもしれないけれど、あの時、食べ物がみんなに分けられていたら飢えで死ぬ人は一人もいなかったと思うわ」

さて、今年の鹿児島の大会では西日本豪雨災害の募金も同時に募っていますが、北海道地震災害に関しては準備が間に合わなかったので、当日会場で募金箱を用意して募るようにしております。

この大会には私達の教会も毎年積極的に参加させていただいており、皆さんから温かい愛の募金をたくさん頂いており、感謝しております。

また、それをすることは、主なる神様の願っておられることでもあります。

世の富を持ちながら、兄弟が困っているのを見ても、あわれみの心を閉ざすような者に、どうして神の愛がとどまっているでしょう。子どもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行いと真実をもって愛そうではありませんか。1ヨハネ3:17~18

主なる神様は私達先進国の人々に、自分の豊かさを享受するだけでなく、貧しく苦しんでいる人々のことを覚え、彼らに仕えなさいと言われます。飢餓の国の人々、戦争で国を追われた難民の人々、両親を失い路上で生活しているストリートチルドレン、災害で被災した人、ホームレスの人々等に私達できることを行っていきましょう。

神様はそのような人々に、具体的な行いをもってあなたの信仰を表明しなさいと言われます。あなたの行いによってあなたが愛の神を信じる者であることを表しましょう。

もし、兄弟また姉妹のだれかが、着る物がなく、また、毎日の食べ物にもこと欠いているようなときに、あなたがたのうちだれかが、その人たちに、「安心して行きなさい。暖かになり、十分に食べなさい」と言っても、もしからだに必要な物を与えないなら、何の役に立つでしょう。それと同じように、信仰も、もし行いがなかったなら、それだけでは、死んだものです。ヤコブ2:15~17

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