かわいい70歳

公開済み 12月 9, 2018 by 管理人 in アドナイ・エレ

~私はまだ若い~

佐多多視子

主人はこの13日で70歳になります。70歳まで生かしていただいて感謝です。本人は高齢者になっても、それを認めたくなく、まだ若いつもりでいます。

私は65歳になったとき、こんなに生きたんだと嬉しく、あの靴店でもあのレストランでも5%OFFだし、夫婦で高齢者だと国民健康保険税も介護保険料もぐっと安くなり、インフルエンザの予防接種代も割引で、なんて良い国に住んでいるんだろうと思いました。

そうは言っても主人の頭はなかなか切り換えることができないようで、もがいています。そんなかわいい70歳のおじいさんの話です。

○駐車場で高齢者用のところが空いていて、私が「あそこが空いてるよ」と言うと「いや、私があんなところに止めていると、ずるしていると思われるよ。若い人が止めてるって・・・」と言います。自分が高齢者だと認めたくないのです。

○朝、児童の通学補導員をしていて、児童が手にホッカイロを持っていて「良いでしょう。あったかいよ」と言うと「おじちゃんなんか、背中に貼ってるんだぞ」と威張る。子供に言い勝ってどうするの。

○屋久島に行った時、他の牧師先生の運転する車に乗って下車した後、部屋で「あの先生、運転上手いねぇ」と私が言うと、「いや、あの人は違反で警察に捕まったことがある」と負けず嫌い。自分だって一時停止のところ、一時停止しなくて捕まったことがあるくせに・・・と心の中で思う。

○笑いの好きな彼は漫才や落語の番組をよく見ます。「こんなところで笑う?なんで?」と思うようなところで顔を真赤にして笑います。それを見ていて、それがおかしくて私もつられて笑います。よく笑う家です。

○テレビで相撲が始まりそれを見ていると、大股で力士の歩き方になり、椅子から立ち上がる時も両太股を両手で叩いて「ヨッ!」と言って立ち上がる。自分も力士と同じ気持ちになっている様です。

○義母が亡くなってから終活をしています。子供達のものも整理し、主人と私のものは引き出しにシールを貼って、主人に良く解る様にしてあります。

・また料理がまるで駄目だった主人(ゆで卵も作れない『男子厨房に入らず』が美徳だと言われていた時代の人)と今は一緒に台所に立つようになりました。キャベツの千切りがとても上手になって『〇〇より上手だよね』とすぐ誰かと比べて優越感を持ちたがります。しかし、最初の頃は包丁さばきが素晴らしくなった夢を見たと言って苦悩していました。

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。Ⅰテサロニケ5:16~18

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