バレンタインデーって何?
~ぶりチョコ・バレンタインちょこ~
今年もバレンタインデーがまもなくやってきます。日本では女性から意中の男性や恋人などにチョコレートを贈る日になっています。デパートやスーパーにはバレンタインデーのコーナーができ、山積みのチョコレートが並んでいます。中には数千円もするチョコレートまであるということなので驚きです。
バレンタインデーに関する今年の新しい動き2つを聞きました。一つはぶりチョコと言われるものです。これは、デパートやスーパーのバレンタインデーの特設コーナーで探しても見つけることはできません。
それでは、これはどこでお目にかかれるかというと、驚くことに回転寿司店だそうです。ぶりというのは魚のぶりのことで、チョコレートを食べさせて育てた養殖ぶりのお寿司だそうです。食べた人によるとチョコレートの味はしなくて、普通の美味しいぶりのお寿司だったということです。なぜ、ぶりにチョコレートを食べさせているかというと、ぶりがチョコレートに含まれるポリフェノールを摂取することによって、切り身の色がいつまでも赤くて変色しないということでした。
もう一つは上野焼(あがのやき)で作られたバレンタインちょこで、ちょこはチョコレートとは全く関係なく陶器で作られた、ぐい呑みのおちょこのことで、ハート形や天使の模様に作られているそうです。果たして、この二つがどこまで浸透するかこれからが見ものだと思います。
感謝なことに私が若い頃はこのような習慣はなかったので、チョコをもらえなくて寂しい思いをすることなく幸せだったな~と思います。しかも、今はホワイトデーなるものができて1か月後にはそのお返しをしなければならず、下手なお返しだとひんしゅくを買うこともあるそうで、どっちにしても今の若者は大変です。
そのようなわけで、大半の男性にとって恨めしいバレンタインデーっていったい何なのか。その由来を今年もここに載せてみます。
「ローマ帝国皇帝・クラウディウス2世は、愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がるという理由で、ローマでの兵士の婚姻を禁止したといわれている。キリスト教司祭だったウァレンティヌス(バレンタイン) は秘密に兵士を結婚させたが、捕らえられ、2月14日処刑された。・・・やがて、この日が祭日となり、恋人たちの日となったというのが一般論である。
『女性が男性に対して、親愛の情を込めてチョコレートを贈与する』という「日本型バレンタインデー」の様式が成立したのは1970年代後半であった。なお、バレンタインデーにチョコレートを渡すのがいいのでは?と最初に考案して実践したのは、大田区の製菓会社である。」(ウィキペディアより)
一説によると、森永製菓が「バレンタインデーには愛する人にチョコレートを贈りましょう」と提唱し、大手デパートがバレンタインデーのフェアを開催したのがバレンタインデー普及の契機になったとされています。
つまり、バレンタインデーにチョコレートを贈るという習慣は日本独特のもので、どうやらチョコレートメーカーやデパートやスーパー等の売上増進のために企画されたもののようです。
バレンタインデーに好きな人にチョコ贈って愛を告白すること自体は、悪いことではないでしょうが、私たちの周りには他にも沢山の伝統や風習といわれるものがあります。ただ何気なくすべてを受け入れるのではなく、その由来を知り正しく対応していくことが大切かなと思わされます。
わが子よ。すぐれた知性と思慮とをよく見張り、これらを見失うな。それらは、あなたのたましいのいのちとなり、あなたの首の麗しさとなる。こうして、あなたは安らかに自分の道を歩み、あなたの足はつまずかない。箴言3:21~23
そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。ヨハネ8:32
(昨年バレンタインデーについて書いたものを一部変えて載せてみました。)
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