溢れる恵みに感謝

公開済み 5月 12, 2019 by 管理人 in アドナイ・エレ

~おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に~

先々週から私が小さい頃、終戦後まもなくの屋久島の状況をお話ししました。トイレやお風呂は家の外にあり、私自身はよく覚えていないのですが、最初は電気が来てなくて、ランプで明かりを取っていたようです。私が小学生になってからも我が家のお風呂はランプで明かりを取っていて、ススが溜まって暗くなるので、ランプのホヤを磨く手伝いをしていました。しかし、あまりにホヤの硝子が薄いのでよく割ってしまいました。

また、水道もなく、川や共同の井戸端で洗濯や炊事をしており、料理するのも土間でご飯を炊くのもハガマを釜土にかけて薪をくべていました。当時は、ご飯を炊くコツとして「初めチョロチョロ、中パッパ、赤子が泣いても蓋取るな。」とよく聞いていました。

有名な桃太郎の昔話は、「昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に、…」から始まりますが、今の子供たちにその状況が分かるかなと思います。

昔はご飯を炊くにもお風呂を沸かすにも薪が必要でした。それでお爺さんはしょっちゅう山に芝刈りに行き、またおばあさんは洗濯するために、川に行っていたのです。地方では、今から60~70年前まで川にタライと洗濯板と固形の洗濯石鹸をもって洗濯に行く光景が見られました。

それに比べて、今の私たちの生活は何と便利になったことでしょう。水汲みなんて行く必要はありません、洗濯機に洗濯物を入れてスイッチを入れておいたら勝手に洗濯されています。ご飯を炊くのも炊飯器にスイッチを入れたら勝手に炊いてくれます。感謝、感謝、溢れる恵みに心から感謝です。

また、お風呂も井戸から水を汲んできて、寒い時に外に出て薪をくべて沸かさなくても、今はお風呂のスイッチを入れて温度を設定しておくと、「お風呂が沸きました。」と教えてくれます。感謝、感謝に堪えません。

昔のお母さん方は大変でした。私の母の実母は苦労がたたって40代で亡くなりました。それで母は便利になった炊事全般を見て、「ありがたい。自分の母の時代にこれがあったらね。自分だけ楽をして申し訳ない」といつも話していました。

また、昔は寒い時に暖を取るため火鉢に当たっていました。温まろうにも差し出した手先しか暖かくなりませんでした。しかし、今は勝手にエアコンが部屋全体を暖房してくれます。いかにありがたいことか。感謝、感謝。

昔私は、将来自分が車を持って運転して回るなんて思ってもいませんでした。村には村営のおんぼろバスと、運送屋さんに古ぼけたトラックが1台、いずれも都会の車の古いのを払い下げてもらったものがあった程度ですが、今自分は素敵な車を持って、何時でも好きなところに行けるようになりました。感謝、感謝、素晴らしい恵みに感謝します。

昔、中東にソロモン王という偉大な王がいました。彼は栄華を極めたと言われ、彼の時代は、銀は値打ちがなかったと記されています。それゆえ、彼の使う食器はすべて金でできていました。そして、彼は楽しみのために男女の歌うたいを作りました。

私たちは栄華を極めたソロモン王よりよっぽど豊かな生活をしています。金の食器ではなくても、いつでも美味しいものが手に入ります。歌うたいの劇団は持ってなくても、いつでもテレビで好きな番組を選べます。

私たちの周りは恵みにあふれています。私たちは恵みに慣れてしまわないで、いつも感謝する生活をしたいものです。恵みを見て感謝する生活が私たちの人生をさらに明るく豊かにしてくれます。

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。Ⅰテサロニケ5:16~18

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