奄美大島旅行
~70歳以上は無料?~
先日、親しい牧師ご夫妻方9名と、2泊3日で奄美大島へ行ってきました。目的は現地で活動されている牧師先生方との交わり(先生方が交わりが少ないとのこと)と、奄美諸島の歴史を学ぶためでした。私たち夫婦にとっては15年振りの訪問で、懐かしい場所もたくさんありました。
初日、奄美空港に降り立つと現地の先生方が迎えに来て下さっていて、再会を喜びました。それから海の見えるレストランへ行き、綺麗な砂浜と青い海を見ながら美味しい奄美の名産・鶏飯の昼食をいただきました。
次に、田中一村の記念館に連れて行っていただきました。自動販売機で入場券を買おうとすると、70歳以上は無料と書いてあるのを見つけ、喜んで免許証を見せて老人の証明をし、タダで中に入らせていただきました。なぜ、70歳以上無料になるのか不思議な気がしましたが、取り合えず敬老者への良い姿勢に感謝しました。
2日目は、マングローブ見学に行きました。マングローブ林の中をカヌーを漕いで見て回るというので妻も誘いましたが、マングローブは喜入にもあるのでいいと断られました。確かに喜入の海岸にマングローブが生えていて、マングローブ自生の北限とされています。しかし、こちらはそれとは規模が違うので私は参加することにしました。
最初は川の流れに沿って下っていくので、優しく顔をなでる涼しい風を受けながらオールで水を掻き、比較的スムーズにゆったり進みました。カヌー体験を敬遠して車で待っている妻等もやったら良かったのにと思いながら下っていきました。
しばらくすると、先導する船がうっそうと群立するマングローブ林の中に入っていきました。続いて入るとそこは流れがなく、ゆったりと漕ぎながら水の中に林立する木々をゆっくり観賞することができました。ちょうど満潮時間で横に伸びる枝が顔の前に垂れ下がってきている所が何ヶ所かありました。
出発前カヌーに乗る時の注意で、そのような時は体を横にして退けないように、体を前に倒すか、枝を手で掴んで避けるようにとのことだったので、枝が顔の前に現れた時はカヌーの方向をぎこちない漕ぎ方で何とか変えたり、木を掴んだりして進みました。
木の幹に小さなカニがいるのを見て、このカニは水の中をどうやって来たんだろうと不思議に思いながら、うっそうと茂るメヒルギ、オヒルギのマングローブ群生林の中を進みました。
帰りは川を遡るので、オールを漕ぐのにかなり力がいりました。やっぱり妻が来なかったのは正解かなと思いました。必死で漕ぎながら、他の人を見ると割と楽に漕いでいるように見えたので、やはり年の所為かなと思いました。
夜はホテルで奄美諸島の歴史や祈りの課題を初日に3時間、2日目には2時間半とたっぷり学びました。奄美諸島には琉球支配によってノロやユタが入ってきて、政治的・精神的に支配された時期がありました。その後、薩摩支配による過酷な年貢(サトウキビ)の取り立てで苦しまれ、ソテツの実まで毒抜きして食べていた時を過ごし、終戦後はアメリカの支配下に置かれ日本復帰までさらに苦しまれました。
奄美群島の美しい島々の外観とは違う、長い苦しみの歴史があったことを学び、貴重な学びの時となりました。また島の先生方と良い交わりの時が持てたことにも心から感謝しました。先生方の上に主の祝福があるように心から願い、みなで祈りました。
【主】は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。・・・まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来るでしょう。私は、いつまでも、【主】の家に住まいましょう。詩篇23:1~2、6
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