世界食料デーって何?

公開済み 9月 29, 2019 by 管理人 in アドナイ・エレ

~世界1の無駄捨て大国・日本~

世界の貧困や飢餓について考える、「世界食料デー」鹿児島大会が今年も10月26日に行われます。毎年2カ月に1回、実行委員が集まって話し合いを続け、大会に備えます。今年はボリビアで支援活動をしておられる小西小百合さんが現地での活動報告をしてくださいます。他にも、宮井紀行氏によるおしゃべりコンサートと、鹿児島YMCAの子供たちによるチアダンスも行われる予定です。

それでは、そもそも「世界食料デー」とは何でしょうか?

それは、世界の開発途上国に飢餓で苦しむ人々が大勢いる一方で、日本のような先進国では食料を無駄に捨てている現実があります。そこで、世界中の人々が飢えることのないように、みんなで食料問題を考えようと、1945年10月16日に国際連合食糧農業機関(FAO)が設立されました。そして、そこの国連機関によって毎年10月16日を「世界食料デー」とすることが制定されました。

その「世界食料デー」を一人でも多くの人に知っていただき、飢餓に苦しむ人々のことを考えていただこうと、毎年「世界食料デー」の前後に鹿児島大会を行って啓発活動をしており、その他に街頭募金や小学校や中学校で、「世界の飢餓と食糧事情」と題して出前授業もさせていただいております。

いま世界では8億人ほどの方々が貧困による飢餓で苦しんでいます。一方、先進国で無駄に捨てられている食べ物は、世界の飢餓を救える何倍もの量になると言われています。特に日本は「世界1の無駄捨て大国」という汚名を着せられています。

ホテルやレストランで食べ残しや作りすぎによってゴミとして捨てられるもの、例えば、ホテルやレストランでまだ食べられるものがたくさんにあるのに、それらを残して帰られる客。 また、スーパーやコンビニで売れ残りとして廃棄されるもの。例えば、恵方巻等はまだ食べられるままで手も付けていないものが大量にベルトコンベアで流れて捨てられている様子がテレビ等で取り上げられ、問題になりました。

さらに、農家等の生産者においても、形の悪い野菜を廃棄せざるを得ない現状があります。これは形の整っていないものを敬遠する消費行動にも問題がありそうです。また、メーカーにおける作りすぎや新商品への転換によって残った旧商品、入れ物の形が少し崩れたもの等の廃棄などです。

しかし、今は少しずつ意識の変化がみられるようになってきて、形の変わった野菜を子ども食堂に提供したり、フードバンク等がメーカーの余剰品を譲り受けて施設等に配ったりと無駄をなくすような努力がなされるようになってきました。

ここで、最も大切なことは消費者の意識が変わることだと思います。賞味期限切れや食べ残しによる家庭ゴミの量が減らないと、無駄捨て自体が目に見えて少なくなることはありません。私たち一人一人が意識をもって無駄をなくすように生活を見直していかないと、国連の提唱する「世界食料デー」は単なる掛け声に終わってしまいます。

また他に、「世界食料デー」鹿児島大会では、国内での災害被災者への募金活動も行います。そして、地元のフードバンクやホームレス支援団体への支援も毎年行っています。

世の富を持ちながら、兄弟が困っているのを見ても、あわれみの心を閉ざすような者に、どうして神の愛がとどまっているでしょう。子どもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行いと真実をもって愛そうではありませんか。Ⅰヨハネ3:17~18

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