乳癌を体験して Ⅵ

公開済み 3月 22, 2020 by 管理人 in アドナイ・エレ

~入院準備~                                                                    佐多多視子

まずは、高額医療費支給制度の申請を役所に行っておこないます。制度の内容は70歳以上か未満か、また健保か国保か、さらに所得等によって変わってきます。

病院内で使用する必需品は事前に揃えておけば、入院が決まってから慌てなくて良いし、そのことへの心労や買い物への負担を軽くできるのでお伝えします。

私の周りには年金だけで生活している人もいますし、その人々の事を思いながらできるだけ今持っている物を使用し、お金を使わないようにしようと思いました。洗面道具等は親しくしていただいている牧師先生方と旅行したり、子供たちの所に行ったりするので、小さくまとめて兼ねてから準備してあるのでそれを持っていきました。

パジャマや下着は病院で1日300円で貸出しておりましたが、私は義母の介護をしているときに、少しずつ主人と私の前開きのパジャマ、下着を春夏秋冬分揃えていましたので、それを使用しました。

また、バスタオルは日常用2~3枚、タオルは日常用2~3枚、手術用10枚(内、薄い色や白色のもの5枚)は持っていましたので、それを使用しました。また、履物はスリッパでなく、ゴム底でかかとの低い、音の出ないものを使用するようになっていました。それに、立てられる鏡、湯飲み、ヘアブラシなども要ります。事前に準備していたので、結局入院時に購入したのは前開きの胸当て2枚だけで済みました。

他に、入院してからしか購入できないものは看護師さんが入院後申込書を持ってきてくれます。(これらは手術の時使うもので、現金で払います。)

家の方は料理を作って冷凍したり、まとめて汁物・鍋物等を作り、心配して帰って来てくれる長男と食べられるように用意しました。また、入院中着替え等持って来てもらうものについては、私のベッドの上にビニール袋にそれぞれパジャマ、下着、タオル、バスタオル、靴下等を分けて入れて、紙に書いて貼ってすぐ分かるようにしておきました。駐車場代としてたくさんの小銭も主人に渡しました。

1月8日

いよいよやっと入院。当日は10時半までに入院です。駐車場代は入院日、手術日、退院日は無料です。1階で受付を済ませると医療事務の方が8回の相部屋に案内して下さいました。そこには、ハンガーやTV、引き出し等がついている小さいロッカーがあります。O看護師さんが挨拶に来られ「私が佐多さんが入院している間お世話させていただくOと申します。よろしくお願いします。」と言われました。わたしが「えっ!H看護師さんじゃないんですか?」と聞くと、「Hさんは外来担当の看護師なんです。私は入院担当なんですよ。」とのことでした。

それから、首から下げるプレートを渡されました。プレートにはコードが付いていて、エレベーターがそれを読み込むようになっていて、それを持ってない人は勝手に入院患者の階に行けないようになっています。

手術前と当日は朝・昼・夜と看護師さんが体温と血圧を測りに来ます。そして、この2日にわたり、薬剤師、栄養士、麻酔科、相談センターのいわゆるレジェンドと思われる超ベテランの方が来られ、「これまでアレルギーになった薬はありませんか?」「食べ物でアレルギーはありませんか?」「親族で手術した方はありませんか?また、その際全身麻酔で何か問題はありませんでしたか?」「何でも相談してください」等言って訪問して下さいました。

2日目にセンチネルリンパ生検(リンパ節郭清を省略するための検査)が別館であり病院専属の運転手さんが連れて行ってくださいました。

そして、入院したその日の夕方、執刀医(主治医)の先生が挨拶に見えられました。

幸いなことよ。すべて主に身を避ける人は。詩篇2:12b

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