「乳癌を体験して」の後述
~備えあれば憂いなし~ 佐多多視子
これまで「乳癌を体験して」を書かせていただく中で、書き漏らしたことが幾らかありましたので、後述させていただきます。
入院準備の件で、健康な時に予め色々なものを購入し準備しておいた方が良いことをお伝えしたのですが、その際それらに名前も書いておいた方が良いと思います。義母の時にすべての持ち物に名前を付与するのが大変でした。切羽詰まってからそれをやろうとすると一苦労です。ですから、元気な内にできることはしておかれることをお勧めします。
また、私のお世話になった病院では、マンモグラフィ検査の受付や看護師さんは全員女性だったと書きましたが、駐車場の係りの方は男性でしたので一応お伝えします。
また、入院が決まるとグリーンファイルをいただきました。その中に「リボン手帳」「入院のご案内」「コミュニケーションの道しるべ」「こころの道しるべ」「○○病院の案内」の冊子が入っています。私はどこに何が書いてあるか頭の中で整理するために、見出しラベルを付けて3~4度繰り返し読みました。久しぶりに学生時代を思い出しました。私は、すべては覚えられませんでしたが、どこに何が書いてあるかぐらいは頭に入れておくと良いですね。
相部屋ご希望の方は耳栓を持っていくと良いと思います。同部屋に一晩中いびきをかいて寝ている方がおられました。おそらく入院するまで心配で眠れなかったので、睡眠薬をいただいて寝ておられたのだと思います。一方、そのいびきで眠れなかった人がおられたようでしたが、私は入院前にいっぱい休んでいたので良かったです。
その時、三浦綾子さんの本に書いていたことを思い出していました。真夜中に道路工事をしている音がうるさいので、ご主人に不平を言うと、夫の光世さんが「有難いねぇ、こんな時間に働いてくれる人がいて」と言ったということで、視点を変えてみると違う見方が見えてくるんだなと思います。
また、手術後の回診の際、手術跡を見ていただくときは、ベッドにあおむけに寝た状態で見ていただくようです。入院してから私を訪れてくださる方、主治医・看護師・栄養士・麻酔科の医師・薬剤師・清掃員が来られた時には、1回1回起き上がって対応していました。重病人でもないのにそうしないと失礼かなと思ってそうしていましたが、回診の際はベッドに横になっている方が診察しやすいようです。
また、私は1回ヘアカラーを使ってしまいましたが、シャワー室に色素が沈殿してしまうからいけないということでした。ごめんなさい。
お見舞いについては、主人は多くの人に面会に来て欲しいようですが、長男や私は入院中はゆっくりしたいので家族以外の面会はお断りしたい方です。私は教会員にも親しくしている牧師先生たちにも、お見舞いはご遠慮くださるように伝えていましたのでゆっくり休ませていただきました。
私は抗がん剤治療をしなくて良かったのですが、入院前は手術後必要になるかもしれないと、かつらや帽子等を主人とカタログを見たり、町に出た時見てみたりしていました。髪はすぐ生えてくるので帽子は100円均一のものでもよいと思っていました。
また、かつらは、病院の売店で9800円(部分かつら)から50万円のものまでを購入できるようになっていました。
備えあれば憂いなしです。少しでも皆様の参考になればと書かせていただきました。
蟻のところへ行き、そのやり方を見て、知恵を得よ。蟻には首領もつかさも支配者もいないが、夏のうちに食物を確保し、刈り入れ時に食糧を集める。箴言6:6~8
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