皆さんの祈りと愛を!

公開済み 10月 25, 2020 by 管理人 in アドナイ・エレ

~1日も早い再建を~

先日、フェースブックを見ていると、「ルワンダの義肢製作所が強制撤去!再建に向けて立ち上がれ!」というニュースが出ていました。この事実をひとりでも多くの人に知っていただきたいと、出来るだけご本人のメッセージを踏襲しながら書かせていただきました。

それは、日本人のルダシングワ真美さんという方が足に障害を持つルワンダ人の夫であるガテラ氏と共に、1997年ルワンダにムリンディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクトという義肢製作所を立ち上げ、義足や義手を無償提供する為にレストランやゲストハウスで収入を確保しながら障害者支援活動を続けておられましたが、ルワンダ政府の強制立ち退き命令によってそれを続けることができなくなってしまったというニュースでした。

まず最初に、この義肢製作所が作られたきっかけは、ガテラ氏が1991年に初来日した際、履いていた装具が壊れてしまいました。そこで新しい装具を作るために横浜の義肢製作所を訪ね、そこで妻の真美さんは初めて義足を作る技術を目の当たりにしたのです。

彼女は、「この技術を学べば、ガテラの足を作ることができる。」そう思い、その義肢製作所に弟子入りし、5年をかけて技術を学び、義肢装具士の国家資格を取得しました。同時にガテラ氏は、彼女が習得した義肢製作の技術は、自分と同じように障害を持つ人たち、そしてルワンダで起こっている虐殺のために増える障害者に必ず役に立つと確信したのです。

そのような思いの下で、義足作りを中心に障害者支援を行うムリンディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクトは誕生しました。

ルワンダはご存知のようにベルギーの植民地政策によってもたらされた民族分断政策のため、民族同士の大虐殺が起こり、1994年にはわずか3カ月で100万人以上の人が殺されました。また、それに伴い多くの障害者も生まれました。この製作所はその様な傷ついた人々に希望を与え、新しい生活を与えことができていたのです。

そして、彼らの行ってきたワンラブ・プロジェクトがルワンダ法務省からNGOと認定され、翌年に首都キガリ市の小さなバーを義肢製作所に改築し、現在までに国内でのべ1万人の障害者に、義足や装具・杖・車いすなどを無償で配って来られました。

また、彼らは義足作りのみならず、障害者の自立を促す職業訓練や、障害による劣等感を克服するための障害者スポーツの普及にも関わって来られました。2000年のシドニーパラリンピック大会の時には、当団体が国際パラリンピック委員会に働きかけました。その結果、虐殺後のルワンダの復興を世界に伝えるためのパラリンピック参加を促され、当団体で義肢装具士として勉強をしていた青年がルワンダ初のパラリンピアンとして水泳競技に出場しました。

現在は日本でも障害者スポーツは盛んになってきましたが、日本に最初に障害者スポーツを取り入れられた大分の太陽の家の中村裕氏は「障害者を見世物にするのか」と大変な迫害を受けられました。彼らも同じようなご苦労をされたものと思います。しかし、このような働きによって障害者が輝いているのを見られるのは大きな喜びです。

真美さんらはこのような良き働きを続けてこられたのですが、これらの苦労が一変する出来事が起こります。それは、彼らの義肢製作所一帯が低い土地で、度々浸水被害に遭っていたこともあって、ルワンダ政府はワンラブランドの地域一帯を湿地帯と定義づけ、彼らに強制退去命令が出されたのです。行く当てもなく資金もなかった彼らは反対しましたが、役所はショベルカーを使って建物を壊してしまいました。

それでも、この活動をルワンダで続けていきたい彼らは、クラウドファンディングで当面の600万円の資金を集めてこの働きを再開したいと願っておられます。

それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。これが律法であり預言者です。マタイ7:12

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