世界の飢餓と食糧事情
~ 《世界食料デー》って知ってる ~
先日、鹿児島市内の小学校に、出前授業に行ってきました。コロナ禍の中で出前授業に呼んで下さったことに感謝しつつ学校に向かいました。学校に着くとすぐ校長室に通されました。お茶をいただきながら校長先生とお話をしていると、先生が今日は私も出前授業に出させていただきますと仰られました。
校長先生と共に体育館に行くと、子供たちが集まってくるところでした。子供たちは担当の先生の指示に従って、密にならないように間隔をあけながら整列して座りました。私はそれまでしていたマスクを外して、皆が聞えやすいようにマウスフィールドに替えて準備しました。
担当の先生が私を紹介してくださって、それから私が子供たちの前に立ちました。そこで、まず皆に「《世界食料デー》って知ってる人」と聞きましたが、残念ながら誰も手を挙げませんでした。まだまだ浸透していないことを実感させられました。
そこで、妻が前に立って《世界食料デー》のポスターを掲げてくれたので、それを見てもらいながら、世界には食べ物がなく苦しんでいる人が沢山います。一方、多くの食べ物に囲まれて食べ物を捨てている人々もいます。そこで、みんなが食べていける様にと国連が《世界食料デー(10/16)》を提唱しました。日本でも10月から11月にかけて各地で世界食料デー大会が開催されており、鹿児島でも毎年開かれてきました。※今年はコロナで中止
また、国連WHOが「穀物は世界の人々が食べていけるのに十分な量生産されています。漁獲量も世界の人のたんぱく質を賄うのに十分あります。問題は分配が平等に行われていないことです。」と警告していることも話しました。
それから、いつもしている質問「みんなは自分が大金持ち、金持ち、普通、少し貧しい、かなり貧しい、のどれだと思うか」を聞きました。すると、いつものようにほぼみんなが「普通」と答えました。
それでは、日本は先進国と開発途上国のどちらだと思うか聞くと、皆は「先進国」と答えました。そこで、先進国は世界の4分の1で開発途上国が4分の3です。さらに日本は世界第3の経済大国です。日本は世界的に見たらお金持ちの国です。みんなはそこに住んでいて恵まれた生活をしていますが、世界には貧しい国がたくさんありますと話してから、飢餓に苦しむ人々のビデオを見ていただきました。
ビデオの後、その映像についての説明をして、最後に質問を受け付けました。すると、沢山の子供たちが勢いよく手を挙げました。そこで、先生が一人ずつ順番に質問を受け付けました。
「飢餓の原因は何ですか?」との質問に、「大きな原因は2つ。一つは干ばつによる飢饉で、もう一つは戦争や紛争によって、住まいを追われ難民になるケースです。」と答えました。
また、「飢餓で苦しむ人々はどこに多いですか」という質問には、「アフリカや東南アジア、南米などが多いです。」と答え、「どういう風にしたら募金を届けられますか」との質問には「そのための募金活動をしている沢山の団体があります。ネットで調べたらたくさん出てきます。また、私の方に持ってきてくださったら国際飢餓対策機構に届けます。」と答えました。
その他「日本では飢餓とかないのですか」との質問には「第2次世界大戦後、日本でもたくさんの子供たちが飢餓を経験しました。その時、アメリカやカナダ、メキシコ、ペルーなどの国から支援があって学校給食がはじめられ、子供たちの栄養補給ができました。」と答えました。熱心な彼らの姿勢に心から感謝しました。
あなたの兄弟のひとりが、もし貧しかったなら、その貧しい兄弟に対して、あなたの心を閉じてはならない。また手を閉じてはならない。・・・必ず彼に与えなさい。また与えるとき、心に未練を持ってはならない。このことのために、あなたの神、【主】は、あなたのすべての働きと手のわざを祝福してくださる。申命記15:7b、10
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