隔世の感
~ここはどこ?~
25年以上使っていたファックス付きの電話機が時々プッシュした番号を出せなくなりました。そして、礼拝メッセージを撮っていた古いカメラまでもうまく機能しなくなったので、鹿児島中央駅内の電気店に行ってみることにしました。
当日は朝から雪が降っていて、JRはストップしていました。私の車にも雪が薄く覆っています。しかし、道路の雪は通行する車で融かされて積もっていなかったので、車で出かけることにしました。
鹿児島の市街地に入ると、雪はちらちら降ってはいましたが、すれ違うどの車にも積雪は見られません。私の住む所は鹿児島市の南端なのに、私の車だけ雪を積んで走っているので、きっと皆からは山間部から来た車だと思って見られていたことでしょう。
さて、中央駅の立体駐車場も様相が一変していたので、迷いながら何とか駐車することができました。車を止めてから帰りに間違えないように何度も振りかえって、位置を確認しながら、久しぶりに駅の構内に入りました。すると、コロナの影響か人通りは少なく、周りの綺麗なたくさんの店々も閑散としていました。
しかし、あまりにも久しぶりなので、構内のショッピングモールの中に入り込んで、電気店にはどこにどう行ったらいいのか分からなくなり、そうだ一度外に出て全体像を把握してから店探しに挑戦しようと、外に出ました。
中央駅全体を見渡しながら、つくづく中央駅も大きくなって綺麗に立派になったな~と感心しました。私の若い頃ここは鹿児島西駅と呼ばれていて、本町の方に鹿児島本駅と呼ばれる駅がありました。当時の西駅は全体が木造の2階建ての建物で線路の上を横切る木造の通路を通って向かいのプラットホームに渡っていましたが、新幹線がここ西駅を終着点とすることになってから様相は一変しました。
さて、何とか電気店を見つけて、まず入り口横のカメラコーナーに行きました。店員さんにビデオカメラについて聞いていると、これらのものは今新型コロナの影響で生産が遅れて、入荷の予定が立っていませんとのことでした。こんなところにまでコロナ禍がと思いました。
それから、店内をうろうろしながら、店の隅の方にある電話機のコーナーに辿り付きました。いまは携帯電話が普及しているせいか、携帯電話機のコーナーは広く取られているのに、家庭電話機のコーナーは随分狭く、片隅に追いやられているように思われました。そこで、店員さんにいろいろ質問しながら何とか購入することができました。そこで、ポイントカードを作って頂くことにしましたが、「スマートフォンは?」と聞かれて、「いや、持ってないです。」と答えました。今やスマートフォンを持たないと時代遅れだなと感じました。
帰りは、学生時代福岡から夜11時過ぎの夜行列車に乗って、朝6時過ぎに鹿児島西駅に到着していた当時のことを懐かしく思い出しながら、それが今では新幹線に乗れば1時間余りで福岡~鹿児島間を移動できるまでになったので、世の中はわずかの期間で?随分変わったな~と思いました。
帰りはやはり駐車場の階を間違えてウロウロしました。つくづく世の中の動きに付いていけていないな~と思いました。
しかし、世は移り変われども、自然の営みはいつまでも変わらないという次の聖書を思い出しました。
一つの時代は去り、次の時代が来る。しかし地はいつまでも変わらない。日は上り、日は沈み、またもとの上る所に帰って行く。風は南に吹き、巡って北に吹く。巡り巡って風は吹く。しかし、その巡る道に風は帰る。川はみな海に流れ込むが、海は満ちることがない。川は流れ込む所に、また流れる。伝道者1:4~7
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