子供たちの登校見守り
~ピカピカの1年生~
今年も真新しいランドセルを背に新1年生のかわいい子供たちが登校して来始めました。今年は新1年生と転校生を含めて23人が新たに、私が立つ交差点を通って学校に向かいます。
毎年4月になると、新たに通る子供たちの胸の名札を見ながら、名前覚えが始まります。昨年から全生徒が皆マスクをして登校して来るようになったので、新しく通る子たちは、なかなか顔がわからず覚えるのに苦労します。
昨年は、新しい子たちの名前が直ぐに覚えられず心配しましたが、1年経った今では皆覚えられているので、今年も何とかなると気楽に構えています。そうはいっても、新しく通る子供たちの名前を1日も早く覚えて、名前で「〇〇ちゃん、おはよう」と声掛けをしたいので必死で一人一人の名前覚えを頑張っています。
さて、新1年生の入学当初数日は、多くのお父さん・お母さんがついて一緒に歩いてこられました。私が大きな声で「おはようございま~す。」と声掛けすると、恥ずかしそうにうつむきます。すると親に「ほら、挨拶しなさい。」と言われ、小さい声で「おはようございます。」と言いながら通って行きました。
数日過ぎると、今度は上級生のお兄ちゃん、お姉ちゃんに連れられて登校するようになりました。その時に〇〇君と一緒に来るのは誰、〇〇ちゃんと一緒に来るのは誰と覚え始めます。そのようにして大方の新1年生を名前で呼んで挨拶できました。
しかし、入学から数週間すると学校にも少し慣れてお友達もできて、お兄ちゃん・お姉ちゃんではなく1年生同士で通る子が増えてきました。すると、上級生と関連付けて覚えてた子供たちが、また誰が誰だか分からなくなり、最初からやり直しです。
また、1年1年覚えが悪くなるだけでなく、忘れるのも増えてきて「〇〇ちゃん通った?」と聞かれて、ピンとこないで「はあ、誰?」と聞き返すうちに考えることも出てきました。
子供たちの質問では「今まで、〇年生は誰誰が通った?」と聞かれることがよくあります。〇〇君と、〇〇君と…」と言い始めると、「男の子はいい、女の子だけ教えて」と女の子に言われたりします。まだ、5~6人ぐらいまでは「〇〇ちゃんと〇〇ちゃんと…」と答えられますが、それ以上になると面倒になって「もう、みんな行ったよ。」と答えてしまいます。すると、いつも遅く来る子供たちの名前を挙げて「〇〇ちゃんは?〇〇ちゃんは?」と、問いかけてきます。私が「まだ」「まだ」と言うと「皆じゃないじゃない。」とたしなめられます。
また、私が立つ教会前の交差点には、いつも数人の子たちが待ち合わせのために集まっています。その子たちに遠くからくるお友達の姿を見つけて知らせるのも私の役目です。皆、制服・制帽姿で同じ様に見えるのですが、毎日のことなので、それぞれの歩き方で遠くてもほぼ見分けがつきます。思わぬ才能の開花です。
さて、先日は小学校のPTA総会の席で、校長先生がスクールガード(元警察官で学区を見守る)の方と児童通学保護員の私を紹介してくださいました。校長先生から一言ずつ御挨拶をと言われたので、私は「今年で見守りを始めて28年目になります。始めた当初に小学生だった人が今は保護者となってきておられます。歳はとってもますます元気で働きます。」と挨拶させていただきました。
あなたは知らないのか。聞いていないのか。【主】は永遠の神、地の果てまで創造された方。疲れることなく、たゆむことなく、その英知は測り知れない。疲れた者には力を与え、精力のない者には活気をつける。若者も疲れ、たゆみ、若い男もつまずき倒れる。しかし、【主】を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。イザヤ40:28~31
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