もう梅雨入りなの?
~「良か、雨な~」~
毎日毎日雨が降り続き、うっとうしい梅雨の季節に入りました。今年は例年に比べてかなり早い梅雨入りで、全国で一番早い梅雨入りは沖縄地方・奄美地方で5月5日、平年と比べ沖縄地方では5日早く、奄美地方では7日早い梅雨入りでした。
そして、私たちの住む九州南部でも5月11日に梅雨に入り、平年より19日も早い梅雨入りで、1956年に次ぐ統計史上2番目に早い梅雨入りということでした。
今年の梅雨入りが早くなった原因として、インド洋付近の海面水温が平年より高く、偏西風を北側に押し上げており、その影響で偏西風が蛇行して流れ、太平洋高気圧が例年より強く張り出して、梅雨前線を日本付近に押し上げる格好になったという事でした。
さて、教会前を通る子供たちもランドセルの上に雨合羽を着て、長靴を履いて登校して行きます。子供たちに「こちら側には水溜りがあるので気を付けてね」と親切に教えると、わざわざそちら側に行って長靴で水溜りの中を歩いて通ります。なんだか水溜まりのある場所を教えることが逆効果みたいに感じてしまいます。
小学校も高学年になると、多くの子が多少の雨では運動靴を履いて傘をさして登校して来て、≪合羽に長靴≫の登校をしなくなります。動き辛かったり暑苦しかったりするのかな。先日横殴りの雨の日に、男の子の半ズボンや女の子のスカートが雨に濡れていたので、「大丈夫?靴下とか濡れてないね」と声をかけると、「靴下グチョグチョ」とかなり濡れている様子。「靴下の替えとか持ってるの?」と聞くと、「持ってない。」と言いながら平気で通り過ぎて行きます。思うと、私自身も小学生の頃1日中濡れた靴下で過ごしていたことを思い出します。
先日は、中学生が来る途中でパラパラと降っていた雨脚が急に強くなりました。そこで、「大丈夫?傘を貸してあげようか?」というと、「いい、いらない。雨が上がるのを期待していく。」との返事、これだけは期待してもどうしようもないのに、素直に借りたらいいのになぁ、返しに来るのが面倒なのかなと思います。
そういえば、以前こんなことがありました。小学5年生の男の子で、彼が登校してきた時今にも振り出しそうな雲行きになってきました。しかし、彼は傘を持ってきていません。そこで彼に「今日は雨だよ。テレビで降水確率80%と言っていたよ。傘を貸してあげようか。」というと、「いや。いらない。20%にかける」と言って、行ってしまいました。案の定、その後激しい雨になりました。
帰るとき彼はどうしたのか心配になって、あくる日登校時に聞いてみました。すると、「昨日はびっしょり濡れて帰った。」とのこと、しかし、風邪もひかずに元気に登校して行ったので安心しました。
傘を借りて行った子も、学校帰りに晴れていたりするとすっかり忘れて帰り、そのままになってしまい数日後、私が学校に本読みのボランティアに行った時、傘立てに入っている教会名の入った傘を見つけることもありました。しかし、今の多くの子供たちは少しでも雨が降りそうな日は念のために傘を持ってくるので、偉いなと思います。
この梅雨時になると子供たちが傘を差しながらも濡れて来ていたり、私自身も合羽と長靴で街頭に1時間も立っていると、体中が汗で水を浴びたように濡れてしまうと、雨が降るのは嫌だなと思うのですが、そんな時以前農家の方から「良か、雨な~」と声をかけられたことを思い出して、雨が降ることも大切なことなんだなと思い直します。
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