目覚ましい機械化の中で
~ エッ、体温測定はこれ? ~
小さい事に忠実な人は、大きい事にも忠実であり、小さい事に不忠実な人は、大きい事にも不忠実です。ルカ16:10
また今は、どこに行っても入り口に消毒液がおいてあり、それで手指を消毒してから中に入ります。教会も入り口に台を置き、その上に消毒液が設置してあり、消毒できるようにしてあります。
そして、教会での礼拝前のお互いの挨拶の時は、以前は互いに手を取り合って声を掛けあっておりましたが、今はソーシャルディスタンスで、距離を取って挨拶をするようになりました。さらに、礼拝の途中で窓を開けて空気の入れ替えをするように、教会員が換気に気をつけてくれています。
しかし、コロナによって一番変わったのは、体温の測定です。以前は体温計を脇に挟んでピッピッと鳴るのを耳を澄まして待っていて、ピッの音を聞くとそれを取り出して、目を細めながら体温を確認しておりました。脇に汗をかいて居ようものなら、肌着の濡れてない所でゴシゴシ拭いてから測りました。それが今は、額にピッと当てるだけで測れてしまいます。教会も早速受付に置いて、簡単に測れるようにしました。
こんなに簡単に体温の測定ができるんだったら、コロナと関係なくもっと以前からあったら良かったのにと思います。さらに近頃は前に立つだけで体温が測れたり、前を通っただけで体温が分かったりできるようにもなって来ています。
先日は掛かりつけの医師の勧めで、胃カメラ検査や大腸検査、その他エコーによる内臓の検査を検査専門の病院に行ってして参りました。そして、そこで前立腺肥大症であることが分かりました、とは言っても前立腺肥大症は加齢と関係があって、70歳以上の70%以上が掛かっているという、年寄りにあるごく一般的な病気という事でした。
ただ、前立腺ガンは胃ガンに続き多いガンで、近年急に増えてきているという事と、際立った症状がなく、気付かないうちに進行していく恐ろしさがあるとのことで、この際前立腺ガンの検査手術もしてしまおうと、先日2泊3日で入院して検査をしていただいてきました。
術後ベッドで寝ている時、胸の周りにたくさんのコードが取り付けられていて心電図検査機で24時間常時測定されており、その結果が常にナースセンターか管理する部屋に送られているようでした。
また、右手には血圧測定器があって、15分ごとにシュッ、シュッ、シュッと空気が送られてきて自動的に血圧測定がされて、その結果も送られていくようでした。
あれもこれを機械化が進み、看護師さん方の働き方もずいぶん変わってきたのだろうなと思いながらベッドに横になっていました。すると、しばらくして看護師さんが来られて、「お熱を測らせてください。」と言って、懐かしい体温計を差し出されました。「エッ、体温測定はこれ?」って内心思いました。今、多くが機械化されてきたことに驚嘆し、機械に囲まれていた中で、細長い体温計を見て何だか少しホッとした気持ちになれました。
一つの時代は去り、次の時代が来る。しかし地はいつまでも変わらない。日は上り、日は沈み、またもとの上る所に帰って行く。風は南に吹き、巡って北に吹く。巡り巡って風は吹く。しかし、その巡る道に風は帰る。伝道者1:4~6
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