ボランティアによる金メダル

公開済み 8月 22, 2021 by 管理人 in アドナイ・エレ

~ 「良きサマリヤ人」に感謝 ~

「金メダリストの窮地を救った日本人ボランティア」という心温まる記事を見つけたので、皆さんに紹介します。このような親切なボランティアがいたことに感謝し、日本人として誇りに思います。

記事は、ジャマイカの110mハードルの選手パーチメント・ハンスルさん自身がSNSで発表したもので、ジャマイカでそれが大きく報道された結果、日本人に対する称賛の声が起きているというものでした。

パーチメント選手は準決勝に臨むとき、リラックスのためにイヤフォンで音楽を聴いていて、案内の声を聞き逃し、バス停に「陸上・トラック」と書いてあるのを見て、そこのバスに乗ってしまいました。

しばらくして、周りの景色に見覚えがないことに気づき、バスを間違えたことが分かりました。そして、着いたのは何と水上競技場で、そこの係の人に相談すると、一度選手村に戻って、そこから別のバスに乗るしかないと言われたそうです。

しかし、そうしていたらウォームアップにも間に合いそうにないので、五輪用の車(多分、選手や役員の移動用の車)に乗ろうとしたら、規則が厳しく、事前の予約がないと使えないと断られました。おそらく、コロナ禍なので使用するためには事前に登録する必要があったのだと思います。

その時、ボランティアの女性を見つけて事情を説明すると、五輪関連のタクシー(多分、民間のもの)に乗れるように、お金を渡してくれました。彼はそれで陸上競技の会場に行くことができて、十分な準備ができて準決勝に臨むことができました。そして、決勝に進むことができたのです。

さらに、決勝で金メダルを獲得できた彼は、彼女の助けがあって取れた金メダルだからと、その「良きサマリヤ人」を探し出さないと、と思って会場を探してついに見つけました。

そして、彼女に「あなたがいたからこそ決勝に行けた。」と言って金メダルを見せました。彼女は「えっ!優勝したの?」と言ってびっくりしていました。それで、感謝してお金を返して、ジャマイカのシャツをプレゼントしました。心温まる素晴らしいお話です。

ここで、彼が言った「良きサマリヤ人」について、海外ではしばしば使われる言葉ですので、簡単に説明させていただきます。この言葉は、聖書にあるイエス様のたとえ話の中に出てくるもので、イエス様が「あなたの隣人を、あなた自身のように愛しなさい。」と言ったことに対して、「隣人って誰ですか?」との質問に、例えを通して語られたものです。

ある人がエルサレムからエリコに下る途中に強盗に襲われ、半殺しの目に遭い、身ぐるみ剥された。そこに、祭司が通りかかり、次にレビ人が通りかかりましたが、どちらも道の反対側を通り過ぎていきました。彼らは宗教的な指導者で、人々に尊敬されている人々です。

次に、ユダヤ人から罪人として、軽蔑されていたサマリヤ人が通りかかり、かわいそうに思って、応急処置をしてロバに乗せて宿屋に連れて行き、介抱してあげて彼が翌朝出かける時に宿屋の主人にお金を渡し、「介抱してあげてください。これ以上お金がかかったら、私が帰りに払います。」と言って出かけました。

「さて、この内でだれがこの人の隣人になったと思いますか。」と聞かれ、「あなた方も行って同じようにしなさい。」と言われました。

ここで、祭司やレビ人は特別悪い人ではなく、彼らもウカウカしていたら強盗に襲われる可能性があったので急いで通り過ぎたのでした。しかし、イエス様は次のように言われました。

それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。これが律法であり預言者です。マタイ7:12

No Response to “ボランティアによる金メダル”

Leave a Comment