台風のメリットとデメリット
~台風には良いことも~
8月28日太平洋上に発生した迷走台風11号(ヒンナムノー)が日本本土への上陸を避けて、9月7日ようやく日本海上を速度を速めて北上して駆け抜けて行ってくれました。
この台風は8月29日午前9時には、小笠原諸島・父島の東にあって、時速30キロの速さで西へ進み、その後も発達しながら西へ進み続けて、暴風域を伴って8月31日には沖縄地方へ接近しました。そして、9月1日午後3時には、宮古島の南約330キロにあって、時速15キロの速さで南南西へ進みました。
台風が太平洋上を西に一直線に進むなんて、非常に珍しい台風だなと思っていると、今度は南下し始めたのでビックリしました。このままどこかに行ってくれたら良いのにと思っていると、V字ターンして9月3日から4日に再び沖縄本島地方に接近し、さらに北上してきました。
今回の11号台風の中心気圧が920ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートルで、中心から半径95キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっていて、上陸はしないまでも街路樹が倒されたり、屋根が飛ばされたりと日本各地に被害をもたらしました。
私は久し振りに大型の猛烈な台風なので、気を引き締めて備えをしなければと思い、大型台風への備えとして、まず3日に教会駐車場のカラーコーンが飛ばされないように、隅の風があまり当たらない所に集めてロープでぐるぐる巻きしました。以前、近所の家の庭や道路、さらに川の中に飛ばされて迷惑かけたので、毎回台風接近でまずすることがこのことです。
そして、教会の庭の風で飛びそうなものを片付けますが、今回はあまりありませんでした。しかし以前、倉庫として使っていたプレハブの小屋が強風で倒されたこともありました。
それから、いよいよ近づいてきたら、教会玄関前にある花の鉢やプランターを教会の中に入れるつもりだったのですが、今回は一向に風雨が強まりそうになかったので、中に取り込まずに、そのままで台風を迎えました。
さて、4日の礼拝も台風でできるかどうか心配していましたが、当日は日差しがある良い天気だったので、礼拝中に窓を開けて換気することもできました。5日になっても台風は近くまで来ているはずなのに、良い天気なので、昼から30分ほど離れた病院に定期検診に出かけました。すると、帰りになってようやく強い雨が降り出しました。それでも、こちらあたりはそんなに大きな被害もなく通り過ぎてくれました。
私が小さい頃は台風接近によって避難所に行くと近所の友達がたくさん来ていて、夜遅くまで遊べました。そして、学校が休みになったりしたので、台風が来ないかなぁ~と待ち望んでいるほどでした。しかし、大人になった今はそれに備える準備や自分たちの避難準備まで考えないといけないので、小さい頃みたいには歓迎できなくなりました。
しかし、台風のメリットは勉強嫌いの人の学校休み以外にもあるようです。まずは台風が通過すると一挙にダムや川の水量が増え、水不足が解消されます。
さらに地球規模でみると、海の生態系に良い影響を与えています。台風の強い風が海の表層をかき混ぜると、海面付近の温かい水と海底の冷たい水がかき混ぜられて、結果的に海面付近の水温が下がり、サンゴの生育に良い影響を与えます。サンゴが育つと、それを住処にする生き物が増え、それを食べる魚などが増えて、海の生態系に好影響を与えます。
また、台風によるかき混ぜ効果によって、酸素を多く含んだ表層の水が酸素の少ない深層まで運ばれて、生物にとって必要な酸素を海底付近へと供給してくれます。このように、台風は海の生態系の維持に大きく貢献しているとのことです。
神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、神が行われるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。伝道3:11
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