世界の飢餓と食料デー
~私のできることから~
台風14号、15号の襲来によって、日本中で大きな被害が出ております。14号は日本列島を強風域に巻き込みながら、縦断していきました。台風通過中はビュービューと強い風の音が響き、強風が木々をなぎ倒さんばかりに吹き荒れているのが家から見えました。しかし、しばらくすると急に風が止み静かになりました。そして、しばらくするとまた強風が吹き始めたので、台風の目が近くを通ったのだと分かりました。私たちの家では10分ほどの停電ですぐ復旧しましたが、同じ町でも地域によっては長く続いたということでした。
一方、台風15号はほぼ太平洋上を通り過ぎて行ったので、風の被害はそれほどなかったようでしたが、静岡あたりでは1か月分の雨が1日で降ったようで、洪水による大きな被害が出て、いまだに断水で給水車が出ている地域があるとのことでした。1日も早い復旧を願いたいと思います。
さて今月(10月)は世界食料デー月間とされ、世界の飢餓に苦しむすべての人々が何等かの食事を食べられるようにと、日本中で啓発活動が行われています。鹿児島でも毎年この月になると、サンエール鹿児島で世界食料デー鹿児島大会の集会を行っており、実際に飢餓の国に行って支援活動を行っておられる現地報告者を招いて、現状報告をしていただき、啓発活動と募金活動を行って参りました。
ちなみに飢餓とは、「長期間にわたり十分に食べられず、栄養不足となり、生存と社会的な生活が困難になっている状態をさします。国連食糧農業機関(FAO)では栄養不足を、『十分な食料、すなわち、健康的で活動的な生活を送るために十分な食物エネルギー量を継続的に入手することができないこと』としています。」
しかし、ここ数年はコロナの感染拡大によって集まっての鹿児島大会は休止せざる得なくなり、代わりに賛同してくださる団体等でそれぞれミニ集会を行っていただき、世界の飢餓の現状のDVDを見ていただいて、募金活動を行ってきました。
私たちの教会でも、長年募金活動を行ってきておりますが、今年も世界食料デーのDVDによるミニ集会を10月16日(日)の午後12時30分から開催する予定に致しております。一人でも多くの方々においでいただいて、世界の飢餓の状況を知って頂きたいと思っています。
さて、世界の人口は急速に増え続けて、もう間もなく80億人に達しようとしております。そのような中で、飢餓人口は2022年度のFAO(国連食糧農業機関)の発表によると、2021年実績で、8億2800万人で、2019年より1億5000万人の増加だということです。
実は飢餓人口は皆さんの支援により、少しずつ改善してきていたのですが、近年のコロナ感染の拡大により再び増大して、世界人口の10人に一人の割合となっています。また、作今のロシアによるウクライナ侵攻によって、世界の穀倉地帯のウクライナの穀物出荷ができずに、価格高騰により、ますます飢餓問題が深刻になって来ております。
特に、子どもたちの健康も脅かされていて、5歳未満の子どもたちのうち、推定4500万人が栄養失調の最悪レベルである消耗症に陥っており、死亡リスクが高まっているとの報告がありました。また、5歳未満の1億4900万人が食生活で必須栄養素が慢性的に不足しているため成長や発達が阻害されているということです。しかし、その一方で3900万人が太りすぎであるとの報告もあり、富の不均衡、食料の偏りの現状がここにあります。皆さん是非、世界の飢餓の現状に関心を持っていただきたいと思います。
あなたの兄弟のひとりが、もし貧しかったなら、その貧しい兄弟に対して、あなたの心を閉じてはならない。また手を閉じてはならない。・・・必ず彼に与えなさい。また与えるとき、心に未練を持ってはならない。このことのために、あなたの神、【主】は、あなたのすべての働きと手のわざを祝福してくださる。申命記15:7,10
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