本読みのボランティア
~ どうして知ってるの?~
ついに小学校での本読みのボランティアが再開されました。ほぼ月1回の割合で行われていた本読みのボランティアが、新型コロナ感染拡大で中止になってから1年以上、小学校を訪れる機会もめっきり減って寂しく思っていました。
まず、今回は1年生のクラス担当でした。朝、子供たちの登校時に、登校してきた1年生に「今日は本の読み聞かせがあるでしょう?」と聞くと、「何それ?」との返事。1年生はまだ1回も本の読み聞かせを経験していないので、仕方がありません。
そこで、「あのね、地域の人たちが交代で来て、いろいろな本を読んでくれるんだよ。」というと「ふ~ん」との返事。まず体験しないと分からないかなと思いながら、「今日、誰が来てくれるか、楽しみにしていなさいね。」と言っても、あんまり興味なさそうな顔。
本読みは通常、先生方が職員会議をしておられる月曜の朝に行われます。時間前になったので、久しぶりの奉仕にワクワクしながら1年生のクラス前の廊下に行って、先生が子供たちの出席を取ったり、プリントを配ったりするのをガラス越しに見ていました。今年の1年生は入学者が少なくて、1クラスに全員が集められたので、教室中ギュウギュウ詰めで座っています。
先生が「今日は地域の方が来られて本の読み聞かせがあります。本を読んでもらってる間に、自分も話していたら自分が聞けないばかりでなく、他の人にも聞こえなくて、迷惑がかかるから静かに聞くのですよ。」と注意していましたが、その間もざわざわと静かにできていないようで、お互いの間隔が狭いことにも原因があるかなと思いながら見ていました。
お話が終わって教室を出てこられた先生が私に「今日はよろしくお願いいたします。」と言われて、そのまま職員室の方に行かれました。それから、私が教室に入っていくと、皆少し緊張した様子で迎えましたが、後ろの方で男の子が話していたら隣の女の子が静かにするように注意していました。こんな時、女の子は頼りになるなあ~と思いました。
それから、私が大きな声で「おはようございます。」というと、みんなも同じように「おはようございます。」と大きな声で返してくれました。
そして、私がカバンから今日読む予定の「かっちゃんの野球」の紙芝居を出すと、一人の女の子が「あっ、それ読んだことがある。」と後ろの方で言いました。それから、他の女の子が、「だれだれ君のお兄ちゃんもかっちゃんて言うんだよ。」と教えてくれました。
それから、私が大きな声で読み始めると、一瞬で皆静かになり、紙芝居を見つめていました。「ちゃんとできるんだ」と思いながら、障害を持ったかっちゃんのために特別なルールを作って、一緒に野球をしてみんなで遊んだ紙芝居を読んでいきました。
話し終わって、「みんなも障害を持った子をのけ者にしないで、一緒に遊んであげられる?」と聞いたら、みんなで一斉に大きな声で、「できる」と返事しました。
どこのクラスにも登校見守り時に会って、知ってる子が10数人はいます。終わってから前に座っていた子の名前を呼んで、「お話は分かった?」というと、どうして知ってるのと他の子が聞いています。すると、一人の子が「教会のおじちゃんだからだよ。」と答えました。すると、朝会ってる男の子が「僕の名前は?」と聞いたので、「〇〇君でしょ。」と答えると、知らない他の子までが「僕の名は?」「僕の名は?」と聞いてきます。知らないから教えてというと、喜んで教えてくれました。無邪気な子供たちを相手に、楽しい本読みの時間を持つことができました。
そこで、イエスは小さい子どもを呼び寄せ、彼らの真ん中に立たせて、言われた。「まことに、あなたがたに告げます。あなたがたも悔い改めて子どもたちのようにならない限り、決して天の御国には、入れません。だから、この子どものように、自分を低くする者が、天の御国で一番偉い人です。マタイ18:2~4
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