免許更新・高齢者講習に行く
~気楽に受けられるものだった~
運転免許更新時のやり方が今年の5月から変更され、免許の更新満了日に70歳以上の方は、免許更新までに高齢者講習を受ける必要が出てきました。そこで、73歳の私にも高齢者講習通知書なるものが送られてきました。
高齢者講習には認知症検査もあるというのです。私はこの頃物忘れが増えたような気がして、妻にこの頃物を忘れるようになってきたので心配だなというと、そんなことはないよ、昔からだからなんて言われます。
認知症検査で恥をかかないように、予習しておこうとネットで調べていると、実際やられている検査問題が出ていたので、挑戦してみました。
まず1面に動物や花、乗り物や食べ物などの4つの絵が載った紙が4枚で計16枚の絵が出てきます。それをそれぞれ1分間見て覚えます。それを全く違う他の問題をさせた後、先ほどの16の絵が何だったかを問われます。それを、すべてを正解することができました。しかし、認知症検査は75歳以上の方で、私は今回、関係ないことが分かりました。
残念、全問正解だったのにと思いましたが、同時に私の場合は、認知症の始まりではなくて、加齢によるただの物忘れだったのだと分かり、少し安心できました。
そこで講習当日、指宿の講習会場に向けて出発しました。講習内容は、講義30分、運転適性検査30分、実車指導60分となっており、私の講習は午後の部となっています。今回、認知症検査はないとしても、初めての高齢者講習体験にちゃんと出来るかどうか、いささか不安な気持ちで出かけました。
講習会場の自動車学校に着き、高齢者講習会場に行くと、ちょうど、高齢者講習の午前の部の人々が講習を終えて出てくるところでした。出入り口には講習をしてくださった講師の方が立っておられて、「お疲れさまでした。お気をつけてお帰り下さい。次回の講習は3年後です。お待ちしております。」と声をかけておられました。
すると、見ると明らかに80歳を超えたと見られる人生の大先輩の方々が3人で出てこられて、講師の先生の「次回は3年後です。お待ちしております。」に、「生きてればね。」と陽気に答えて帰って行かれました。皆が明るくしておられるのを見て少し安心しました。
講習に入ると、まず運転時の注意事項についてのお話がありました。一時停止に気を付けるように強調されていました。次に運転適性検査で、視力検査がありました。視野の広さや動体視力、それから明るい光を浴びた中での視力と動体視力の検査がありました。私は30~50代のところに入り、視力検査の結果は良好ですが、かといってスピードを出しすぎないようにと言われました。
視力検査場は2ヶ所ありましたが、講習者20人程が交互に受けているので、ほぼ待ち時間で、検査自体はあっという間に終わりました。待ち時間は、先に配られたシニアドライバー用「セーフティードライビング」という本に目を通していました。
最後の実車実習は、長く車を運転していなくて、返納しようか更新しようか迷ってると言われるご婦人と一緒で、彼女が先に運転されて私は後ろで運転を拝見しました。ちょっと車線を大きくはみ出したりすることはありましたが、何とか最後まで無事に終えられました。彼女の運転が終わると、彼女は下車されて、私一人になりました。講習者全体の中で、私一人が最後の実車実習者となりました。
実は私が一番早く来て1番の札を貰っていたのに、それは全く関係なかったのだと思いました。それに、今回はあくまでも講習会なので、もっと気楽に受けて良いことが分かりました。
高齢者の方々が一生懸命挑戦しておられるのを見て、その姿勢に感動しました。
しらがは光栄の冠、それは正義の道に見いだされる。箴言16:31
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