～ 世界の歴史の転換点～

今年もクリスマスを迎えました。残念ながら今年もクリスマスの集会はほぼ中止になり、今日のクリスマス礼拝だけが教会としてクリスマスをお祝いする唯一の集まりとなりました。

この時期になると世界中でクリスマスイベントが盛大に行われます。しかし残念ながら多くの人がその意義を知らないで、ただ騒いでいるように思われます。私自身もクリスチャンになる前はクリスマスが何なのかを知らないで、メリークリスマスと叫んでクラッカーをパンパン鳴らして酒を飲んで騒いでいた一人です。

しかし、クリスマスは全ての人間にとって、どうしても知らなければならない重要な出来事なのです。この機会に、ぜひその意義を知って頂きたいと思います。

私たち人間の歴史は、はっきり紀元前と紀元後に二分されています。紀元前は、例えば大晦日の夜やがて迎える新年に向かって１０，９，８，７、…、３、２、１と新しい年の始まりに向かってカウントダウンして行くように、紀元前１０００年、紀元前５００年、紀元前１００年、紀元前１０年、９年・・・と転換期に向かって行く時代です。そして紀元元年となって、それ以降は１、２、３、とカウントが始まって、今年で２０２２年となってきたのです。

それでは、なぜ私たちの歴史がこのように二分されているのでしょうか？それは、紀元前をＢＣ何年と表し、紀元後をＡＤ何年と表すことからわかります。つまりそれは、紀元前をＢＣ（Before Christ)キリスト以前、紀元後をＡＤ(Anno Domini)ラテン語でアンノ・ドミニ、主を紀元として、と区別しているからです。

すなわち、この世界の歴史の転換点こそが私たちが間もなく迎えようとしているクリスマス、救い主イエス・キリストの誕生なのです。このイエス・キリストのご降誕により、世界は一変するのです。これが新しい世界の始まりであり、希望の世界への転換点になるのです。だから、救い主の誕生を全世界で祝うのです。

すなわち、私達がクリスマスにクリスマスプレゼントをしたり、クリスマスケーキを食べたりするのは、救い主の誕生をお祝いする誕生プレゼントと、誕生ケーキが由来なのです。

それでは何故、救い主イエス・キリストの誕生が歴史の起点となっているのでしょうか？それは、人類の救いと深い関わりがあります。私達の不幸は私達の罪に問題があるのです。罪と言っても犯罪ではなく、私たちが無意識に行ってしまう他人を批判したり、裁いたり、蔑んだり、憎んだり、嘘をついたり、憤ったり等の普段ついつい行ってしまう悪い行いのことです。

これらの罪によって私達は真の神を見失い、自分勝手な人生を送って、罪と不幸の中に入り込んでしまいました。そこで神様がそれらの罪を精算し、再び神様との正しい関係を回復して、私達を滅びから解放するために救いの約束を与えて下さいました。

その約束の成就としてこられたのが救い主・イエス様なのです。ですから、紀元前はその救い主を待つ期間でした。そして、キリストの誕生によって新しい世界が始まったのです。

すなわち、救い主・イエス様は人となって生まれてきてくださり、預言されている通りに十字架で私達の罪を清算し、私たちを罪の呪いから解放して下さいました。

誰でも、それを信じて罪を悔い改める者は罪の呪いから解放されて、平安と喜び、さらに天国への希望を与えてくださいます。しかし、神の愛と犠牲の一方的な恵みを拒否して信じない者は、救いを受けられずに自分の犯した罪のゆえに永遠の滅びを刈り取ることになるのです。

私は以前は、神をけがす者、迫害する者、暴力をふるう者でした。それでも、信じていないときに知らないでしたことなので、あわれみを受けたのです。私たちの主の、この恵みは、キリスト・イエスにある信仰と愛とともに、ますます満ちあふれるようになりました。「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた」ということばは、まことであり、そのまま受け入れるに値するものです。私はその罪人のかしらです。Ⅰテモテ１３～１５