バレンタインデー
~ バレンタインデーの起源 ~
バレンタインデー(2/14)が近づいてきました。日本にバレンタインデーの文化が登場したのは、20世紀のこととされています。当時はメーカーがバレンタイン文化を取り入れて販売促進に活用しようとするためでした。
そして、当初の贈り物は化粧品や衣料品が定番で、女性から男性に贈るだけでなく、家族や友人間でのプレゼント交換が勧められていたということです。
日本でチョコレートを女性から男性に贈る文化が定着した理由には諸説ありますが、チョコレート会社の販促のために広告を出したのが始まりとされています。そのように、チョコレート会社がバレンタイン商戦でキャンペーンを展開したことから、「女性が好きな男性にチョコレートを贈って告白する日」として、バレンタインデーが浸透していったのです。
現在では、恋人にチョコを渡すだけでなく、友チョコや義理チョコをはじめ、世話チョコや自分チョコなど、贈答の幅が多様化してきており、特に近年は自分のための自分チョコが増えて、それがどんどん豪勢になっているようです。もっとも、チョコは男性よりも女性の方が好きな方が多いと思うので、自然の成り行きかもしれません。
また、バレンタインデーは国によって違いがあるようで、諸外国では男性から女性にプレゼントするのがバレンタインデーの主流だそうです。また、バレンタインの贈り物をもらった男性が女性にプレゼントを返す「ホワイトデー」があるのも日本発祥の文化で、アジア圏の一部にしかないそうで、何かメーカーの販促にうまく乗らされている感もなくはないです。
さて、小3の女の子に「バレンタインデーは何かするの?」と聞くと、「チョコを作るよ。」と言います。「作ったチョコはどうするの?」と聞くと、クラスのお友達に配るということでした。そのように子供たちは、バレンタインデーはチョコを自分で作って親しいお友達に上げたりしているようです。
ちなみに、6年生の男の子たちに、「バレンタインデーのチョコ貰ったことある?」と聞くと、「ない、1度もない。」との返事。そう簡単にもらえないんだと思いました。もっとも、私もバレンタインデーのチョコなんて、会社に入ってから同じ職場の何人かに配られた義理チョコしか貰ったことがないので、いずこも一緒だなとも思います。
他の人が貰って自分が貰えなかった時のことを考えると、やっぱり昔はそういうイベントがなくて良かったなとつくづく思います。
ところで、そもそもバレンタインデーは次のことが起源だと言われています。ローマ皇帝クラウディウス2世は、「若者が戦争へ行きたがらないのは、故郷に残る家族や恋人と離れたくないからだ」として、結婚を禁じていました。
そのような中、結婚もできないまま戦地へ送られる若者をかわいそうに思ったキリスト教司祭のウァレンティヌス(バレンタイン)は、若い兵士の結婚式を内緒でとり行っていたのです。
そのことを知った皇帝はウァレンティヌス(バレンタイン)を西暦269年2月14日に処刑してしまいました。その後、この日が祭日となり、恋人たちの日となったと言われています。
間もなくバレンタインデーがやって来ますが、バレンタインデーに限らず一つ一つの行事について、その起源や意味を知って、メーカーの販促活動に利用されることなく、正しく実践し、良い時を過ごしてもらいたいと思います。
若い男よ。若いうちに楽しめ。若い日にあなたの心を喜ばせよ。あなたの心のおもむくまま、あなたの目の望むままに歩め。しかし、これらすべての事において、あなたは神のさばきを受けることを知っておけ。伝道者の書11:9
バレンタインデーにチョコを送ることは別に悪いことではないですが、何でもよくその成り立ちを知って、あまり振り回されないようにしたいと思います。
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