解放されてチャレンジして

公開済み 6月 11, 2023 by 管理人 in アドナイ・エレ

~親がいない間に兼ねてできないことを~

先日、子供たちの登校時、6年生の男の子がお友達を待っている間に、彼が徹夜して、YouTubeのアニメを見続けたことを話しだしました。恐らく、たまたまご両親が不在で、思いっきりはじけようと思ったのでしょう。

6年生にもなると、兼ねてできない色々なことに挑戦して見たくなるのは分かりますが、あくる日には授業があるのに徹夜に挑戦するのはどうかと思いました。

しかし所詮小学生、きっと途中で眠くなって、本人は意識しない内に、きっと眠ってしまったのではないかと思って聞いてみました。それで、「途中眠くなったでしょう。」と聞くと、「うん。途中で眠くなったよ。その時は頭を机に何度もぶつけて目を覚ましてたんだ。」とのこと。もう、ここまでくるとアニメ見たさではなく、徹夜に挑戦したいという気持ちが勝っていたのかもしれません。

そして、小学生の彼が徹夜にチャレンジした話を聞いていて、65年前の自分の小学生時代のことが思い出されました。父が病気で入院することになり、母はそれの付き添いとして夫婦で家をあけることになりました。

それで、私たちは子供たちだけでしばらくの間、家にいなければならなくなりました。食事は母がお願いしていたようで、近所のおばあさんが来て作って食べさせてくれました。

当時私は遊びだしたら、時間を忘れて暗くなるまで遊んでいたので、いつも両親に怒られていました。実は私が小学生の頃は、父は公務員だったので、5時過ぎには帰ってきて、5時半から家族で夕食を摂るのが我が家のルールでした。しかし、そんな時間はまだまだ外は明るく子供たちにとっては、ちょうど遊びが佳境に入る最も楽しい時間です。何で、我が家だけがそんな早い時間に夕食になるのかと、常に不満を持っていました。

ある時、暗くなってから家に帰ると、兼ねてほとんどかけたことがない玄関にかぎが掛かっています。それで、ドアをトントンとノックすると、中から母の声で「どちら様ですか?」と聞こえてきました。私が「ひろあき」と名前を言うと、「我が家にはそんな名前の人はいません。」と言われてしまいました。母も連日のことなので厳しく戒めようと思ったのでしょう。

しかしその時は、もう2度と遅く帰りませんと約束させられ、何とか家に入れてもらえました。したがって、両親が留守のこの時こそ、思いっきり暗くなるまで外で遊ぼうと考えたのだと思います。

それで、遅くまで学校の校庭で遊んでいると、「お食事が出来たよ。早く帰ってきて」と食事の世話のおばあちゃんが呼びに来ます。せっかく両親がいなくて自由なときなのに、何でおばあちゃんが呼びに来るのと思いながらも、遊びに熱中していました。

そんな日が続いていると、ある時担任の先生から呼び出されました。何だろうと思っていると、「いつまでも遊んでいないで、早く帰りなさい。」と怒られました。おばあちゃんも、ついに我慢できなくなって学校の担任の先生にお願いに行ったのだと思いました。

しかし、後で思うと、早く食事が済まないと、いつまでも片づけができなくて、自分が帰れなかったからだと思いました。今思うと、先生にまで言いに行くとはよっぽどのことだったと思います。あの時は、羽を伸ばしすぎて本当にごめんなさい。

6年生の彼が徹夜した話を聞きながら、自分の昔のことが思い出されて、今さらながら、お食事を作りに来てくれたおばあちゃんに申し訳ないことをしたなと思いました。

 何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。あなたがたの間では、そのような心構えでいなさい。それはキリスト・イエスのうちにも見られるものです。ピリピ2:3~5

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