世界食料デーを迎えるにあたって
~「世界食料デー」ってしってますか?~
今年も国連が制定した「世界食料デー」(10月16日)がやってきます。この活動は、1970年代にバングラディッシュやエチオピアで飢饉が起こり、多くの人々が飢えで亡くなられたのを機に制定されました。その当時、日本でもエチオピアで飢餓のためにやせ細った子供たちがテレビで盛んに放映されたので記憶にある方もおられると思います。
世界の穀物の生産量は世界のすべて人々が十分食べて生活できるほどあります。それで、飽食で食べ物を捨てている国がある一方で、飢餓で十分に食べられなくて亡くなる人々がいることの不平等を解決するために、先進国の豊かな国の人々が、飢餓の国の人々のことを思い、互いに助け合うようにと決められたのが「世界食料デー」です。
そこで、私たち「世界食料デー」鹿児島大会実行委員会では、今年は10月27日(金)に大会を開催して、一人でも多くの人たちと、世界の飢餓問題について考える機会を持ちたいと思っております。この活動は1998年から毎年続けられて参りましたが、ここ3年間はコロナ禍で大会の開催自体は自粛して、DVD等で皆さんに訴えかけて参りました。しかし、今年はコロナも沈静化して久しぶりに大会を開催できることを感謝しております。
さて、私が世界の飢餓問題に関わりを持ち始めた大きなきっかけは、1987年に韓国の教会でホームレス支援活動を見たことでした。そこでは、教会に大きな窯があって教会員がそれぞれ自分の家からお米を少しずつ持ち寄って、それに入れていて、そのお米で毎日500食を作って貧しい人々に提供するという活動が行われていたのです。
そこで、我が家でも1週に1日家族5人で断食をして、その分のお米を捧げることを始めました。最初はお米を貯めて福祉施設に持って行っておりましたが、お米を貯めて置くと劣化してくるので、お米として差し上げるのを躊躇するようになりました。
それで断食分をお金に換えて飢餓対策機構へ募金として送ることに致しました。そのうち、鹿児島で世界食料デー大会が始まり、そこに募金するようになりました。また、それをきっかけに来られた講師の方にお願いして、わが町の6つの小学校を回って飢餓の現状をお話して頂けるようになりました。講師の先生方には1日に数校から多い時は5校も回って頂き世界の食糧事情についてお話していただきました。
しかし、その内に講師の方と学校の授業時間との調整が難しくなり、自分で飢餓に関する学びをして幼稚園、小学校、中学校等で出前授業をさせていただくようになりました。私も1日に5校を回ったことがありますが、それはそれは大変でした。今さらながら、多くの学校で講演活動をして頂けたことを心から感謝いたしております。
またお話の後、学校から子供達が書いた感想文を頂きましたが、それによって講演させていただいた私の方が励まされ力をいただきました。それには、自分たちがいかに恵まれた環境にいて、どれ程贅沢な生活をし、無駄なことをしているかを知り、自分の生活を見直したいと書いている子がたくさんいました。また、無縁だった募金をこれからは積極的に行っていきたいとの感想もたくさん頂きました。
日本でも戦後、アメリカを初め沢山の国々から支援をいただき貧しい中、学校給食が始まり助けられてきました。今私達にできることをやっていけたらと思っています。
あなたのどの町囲みのうちででも、あなたの兄弟のひとりが、もし貧しかったなら、その貧しい兄弟に対して、あなたの心を閉じてはならない。また手を閉じてはならない。進んであなたの手を彼に開き、その必要としているものを十分に貸し与えなければならない。・・・必ず彼に与えなさい。また与えるとき、心に未練を持ってはならない。このことのために、あなたの神、【主】は、あなたのすべての働きと手のわざを祝福してくださる。申命記15:7~10略
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