自分がいちばん次男次男
~ 僕はいつまでお子様ランチ?~
団子3兄弟という面白くて楽しい歌が流行ったことがありました。その歌の一部に次のような歌詞が出てきます。
「いちばん上は長男長男、いちばん下は三男三男、間に挟まれ次男次男、だんご3兄弟
弟想いの長男、兄さん想いの三男、自分がいちばん次男次男、だんご3兄弟」
私は男3人兄弟で、自分がいちばんと歌われている次男です。私はこの歌を聞いた時、これはどこかの長男か三男が勝手に作った歌だなと思いました。しかし、歌を聴きながら私自身、思い当たる節がないこともありませんでした。
私の母は晩年認知症になり、昔の記憶をほぼ失っていたのですが、ある時私の妻に私のことを「あの子には難儀した。」と話したそうで、認知症になった後でも、それだけは忘れられないことだったのでしょう。遅ればせながら、ごめんなさい!
そして、妻はこの歌を聞いた時、「正しくあなたが、自分がいちばん次男次男だね」と、冗談めかして言ってきました。一般的に長男と三男はおとなしく、慎重な性格です。それに比べて次男は無鉄砲で、慎重さに欠けるようです。
ドイツでは戦時中、戦闘機の操縦士に次男を募集したという話を以前、聞いたことがありました。世界共通で次男は無鉄砲なので、ある意味勇敢に戦うことができたのだろうと思います。
さて、私の子供たちも男の子3人兄弟で、少し変わり者の次男がいます。長男は好奇心旺盛だったのか、常に「何で?何で?」「どうして?どうして?」と聞いてきて、うるさくて仕方がありませんでした。それで「そうだからそうなの。」なんて答えにならない答えを返していました。
しかし、次男の関心事は私の小さい頃と一緒で、遊ぶことと食べることでした。彼は小学校に入学するとき、学校から入学時に自分の物と他人の物の区別がつくように、自分の名前だけ分かるようにして来て下さいと言われていたようで、かろうじて自分の名前を書ける程度で、最低限の準備で入学しました。最低限必要なこと以外は興味がなかったのです。
さらに彼は、食べる方も旺盛で、妻から宿題を終わらせてからおやつを食べるようにと言われていたので、お友達が学校帰りに道路で石拾いをして遊んでいる傍らで、彼は道路で勉強していたと、お友達のお母さまから教えられましたが、彼はただおやつが早く食べたくて道で宿題をしていただけだったのです。おやつと言っても飴玉一つです。
さらに、小学校3~4年生の頃、外食していたら「お母さん、僕はいつまでお子様ランチなの?」と言って私たちを驚かせしました。それは、早くそれを卒業して大人並みに食べたいとの意思表示だったようです。
そんな彼でしたが、高校はお兄ちゃんと一緒の進学校に進みました。しかし、入学時の成績はほぼビリの方だったようです。ある時、彼が讃美歌を聞き鼻歌を歌いながら勉強していたので、「君はそんな調子で、大丈夫かい?」と私が心配して聞くと、彼は「『【主】の命令にあなたが聞き従い、守り行うなら、【主】はあなたをかしらとならせ、尾とはならせない。』申命記28:13とあるでしょ。」と言って、鼻歌を続けていましたが、その通りになりました。
そして、彼より8歳下の三男の方が、英語のアルファベットを覚えるのも早かったほどですが、今ではイギリスとヨーロッパでの新幹線を担当しています。ここは同じ次男でも私とは全然違うところです。
まさしく、聖書に書いてあるとおりです。「目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、そして、人の心に思い浮かんだことのないもの。神を愛する者のために、神の備えてくださったものは、みなそうである。」Ⅰコリント2:9
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