証詞(あかし)ってなぁに?(4A)
佐多多視子
証詞とは、『神様の恵みを体験したことを伝える事』です。
ふう~。午前中のご用は終わりました。牧師先生ご夫妻と三男とで昼食を摂らせて頂いて、疲労がたまっていたら午後からの教会学校の先生方の集会は主人だけ出席してもらって、私は車の中で休ませてもらおうと思っていました。
でも誰か一人でも、何か一つでも、子育てについて参考にしてもらえたらという思いと、・・・ここに導かれた理由が神様の側とその方の側にあるのではと思い、何とか出席しました。
主人の短い講演の後、質疑応答の時間が設けられました。主人から長男の中2の時のことを話したらと促されて証詞しました。
長男が中2の時、授業参観のあとの学級PTA(保護者会)で担任の先生が突然「佐多さんのところは塾にも行っていないのに、いつもトップで、それはキリスト教で毎日お祈りをしているからですか?」と言われました。
唐突で『エッー、どうしよう準備ができていないのに』と思いましたが、私たちの信じる神様のお名前が良く言われるのは感謝なことです。
まず、思ったのが、「公立の中学校で、こんな事を言って先生が『クビ』になったらどうしよう」「この中に塾の経営者がいるかもしれない」「でも、せっかくこんな機会を頂けたのだから最低限のことは言わなくちゃ」私の思考はすごいスピードで巡っていました。生唾をごくりと飲んで「塾に行っておりません。早天祈祷会で家族で毎朝お祈りしております。」
先生が続けて・・・「主要5科目以外の先生方が私のところに言いに来るんですよ。あんな生徒さんは初めてです。素晴らしい生徒さんですね。」それで先生は嬉しくて、こんなことを言われたんだと思いました。
中学生になる前に長男に言いました。「高校合格の為だけの勉強の仕方をしないように、どの科目も大切なのよ。生徒が一生懸命授業を受けていたら、先生も一生懸命調べて来て教えて下さるよ。それは、あなたの生涯にとって大切なものとなるから、・・・」
彼は素直で、それを守り、現に彼は今教会の礼拝で奏楽の奉仕をさせて頂いています。ギターもオルガンも独学です。
家に帰ってからも、先生のことが気になって仕方がなかったです。校長室に呼び出されたり、校長室に呼び出されたり、教育委員会からお叱りを受けたりしないかなぁ?という私の心配をよそに、ロング・ホームルームの時間に「今日は佐多君にキリスト教について話してもらいましょう」と言われて、Nは黒板に『信仰、希望、愛』と書いてキリスト教の話をしたそうです。
えーっ、でもそれで終わらなくて、毎朝ホームルームの時間に、Nが話したことを何度も繰り返し話をしたそうです。良く平穏にその後も過ごせたものだと神様に感謝しました。
続けて主人が私に「高校時代のM先生のことも話したら」と促します。「M先生は国語の先生で退職後『蕾(つぼみ)たちへ』と言う本を出版しまして、その中に息子の事を書いて下さいました。それまで会ったことのない生徒だったのだと思います。
先生は現在、週4日で今でも高校で教えておられるそうで、N君のことは毎年生徒たちに話していますとおっしゃっています。本の中に・・・父親が会社を辞めて牧師になり、収入が4分の1になっても、不服を言わず、自分の目標に向かって学業に専念していました。自分に置かれた環境で変えられないものは受け入れ、変えられるものは変えていく努力をしましょう・・・と書かれています。
小さい事に忠実な人は、大きい事にも忠実であり、小さい事に不忠実な人は、大きい事にも不忠実です。ルカ16:10
No Response to “証詞(あかし)ってなぁに?(4A)”