世界は一つ・地球家族
~助け合い、支え合う社会を目指す~
間もなく『世界食料デー』がやってきます。『世界食料デー』とは、国連が定めた10月16日で、世界の食料問題や飢餓について考え、解決に向けて行動する日です。これは「すべての人に食料を」という目標のもと、飢餓や栄養不良の解決を目指しています。この日を中心に『世界食料デー月間』として、関連イベントや情報発信が行われ、飢餓問題を自分事として捉え、解決に向けた行動を促しています。
さて、鹿児島でも1998年から『世界食料デー鹿児島大会』として毎年イベントを行い、募金を集めて飢餓や貧困に苦しむ開発途上国の方々の救いのために活動してきました。しかし、近年は実行委員として働いて下さる方が少なくなり、大会は行われずに、それぞれの教会や団体で、世界食料デーミニ集会を開いていただいて、募金を頂いています。
国連の発表によると、現在の世界の飢餓人口は7億3300万人で、世界で学校に通えない子供は7100万人で、世界の子供の内10人に1人は学校教育を受けることができていません。
以前、『世界がもし100人の村だったら』という本が出ました。それは世界の総人口を100人として換算して、分かりやすく説明していました。
世界の100人の内、「20人は栄養が十分ではなく、1人は死にそうなほどです。でも15人は太りすぎです。すべての富のうち6人が59%を持っていて、それはみんなアメリカ合衆国の人です。そして、74人が39%を持ち、20人が、たったの2%を分け合っています。すべてのエネルギーのうち、20人が80%を使い、80人が20%を分け合っています。75人は食べ物の蓄えがあり、雨露しのぐところがあります。でも、あと25人はそうではありません。17人は綺麗で安全な水を飲めません。銀行に預金があり、財布にお金があり、家のどこかに小銭が転がっている人は、いちばん豊かな8人のうちの1人です。自分の車を持ってる人は7人のうちの1人です。村人のうち、1人が大学の教育を受け、2人がコンピューターを持っています。けれど、14人は文字が読めません。」
これは一部ですが、このようなことが書かれています。今は少しは改善されていると思いますが、それでも飢餓で苦しむ人は、まだたくさんおられます。
今、私が懸念していることは、それぞれの国が自国ファーストを唱えて、自国のみに目を向けて、他国の事より自国が豊かになることを目指すようになってきました。
しかし、地球は一つ、私たちは地球家族の一員であることを思って、共に助け合い、支え合っていけたらと思います。もうすぐ世界食料デーがやってきます。これを機会に、皆さんに世界の飢餓で苦しむ人と共に助け合い、支え合っていくことを考えて頂ければ幸いです。
何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。ピリピ2:3~4
No Response to “世界は一つ・地球家族”