ぴかぴかの1年生
~ダブダブの真新しい制服で身を包み~
今年も小学校の入学式に来賓として出席させて戴きました。先生方、在校生、保護者たちに来賓の方々と大勢の人々が注視する中、1年生の男女42名が先生に先導されて、小学校体育館の式場に緊張の面持ちで入って来ました。
新1年生は小さな体に、揃って両手が隠れる様なダブダブの真新しい制服で身を包み、満場の拍手に迎えられ、式場の中央を一列に並んで、ゆっくり歩いて進み、一番前に準備された先生方と来賓の方々の前の中央の席に着きました。
それから、担任の先生から一人一人が名前を呼ばれると、右手をあげて「はい」と元気よく返事をして、立ちあがって後ろを振り返り、ぺこりと頭を下げて座りました。
小さな一人一人が、慣れない大きな体育館での式に緊張しつつも、じっと座って校長先生や来賓の方々のお話を静かに聞いていて、その初々しい姿が可愛くて、いじらしく感じました。
この子供たちが数年もすると、大きなダブダブの制服が小さく見えるように身長も伸びて来て、そして、彼らが小学校を卒業するころになると、もう私と肩を並べるぐらいの立派なお兄さんお姉さんになって、見違えるように成長して行く姿を年々見させて頂いて来ました。
この子たちがこれから沢山のことを学んで、身体が大きく成長するように、頭脳も精神も一緒に大きく成長してくれることを大きな期待をもって見守っていきたいと思います。
さて明くる日、期待を持って新1年生の登校を待っていると、大きなランドセルを背負った1年生が上級生のお兄ちゃんお姉ちゃんに連れられて歩いてきました。その後にはお母さん方も心配そうに子供たちを見守りながらついてきていました。
そして、私たちが街頭安全登校指導している所まで付いてくると、そこで子供たちとお別れして、皆名残惜しそうに、子供たちの後ろ姿をじーっと見送っていました。
明くる日になると、新1年生は私たちが立つ交差点のところで、待ち合わせて5,6人が固まって登校するようになりました。もう、さっそく話し合いが出来たのだなと今の子供たちの自立心に感心してしまいます。
以前は学校の近くまで子供の後について行く母親も結構おられたのに、今では二日目にはもうほとんど子供に着いてくる親はいなくなってしまいました。
子供の自立が早いのか、母親が忙しくなって構っておられなくなってしまったのか分かりませんがそれでも、子供たちは何事もなかったように友達同士で、集まりあって元気に登校して行きました。
実は私の孫もことし千葉県で新1年を迎えました。彼女もこの子達と同じように幼稚園で一緒だったお友達と誘い合って一緒に小学校に通っているようです。
先日私たちが千葉に遊びに行った折、彼女の通う小学校まで一緒に歩いて行ってみました。車通りの少なそうな裏道で、道の傍らにはつくしが顔を出し、小さな花々が所々に咲いている田んぼの間の細道を通って学校の近くまで行けました。
学校はまだ真新しい校舎と運動場で、子供たちが校庭を走り回って遊んでいました。そして、私たちを見かけると、すぐ駆けよって来て挨拶をし、話しかけて来てくれました。
今年喜入小に入学した新1年生も私の孫もしっかり先生の言う事を聞いて、たくさんのことを学んでもらいたいと思います。彼らに今一番大切なことは、従順する素直さと、教わる沢山のことを受け入れる習慣をつけることだと思います。
わが子よ。あなたの父の命令を守れ。あなたの母の教えを捨てるな。それをいつも、あなたの心に結び、あなたの首の回りに結びつけよ。これは、あなたが歩くとき、あなたを導き、あなたが寝るとき、あなたを見守り、あなたが目ざめるとき、あなたに話しかける。命令はともしびであり、おしえは光であり、訓戒のための叱責はいのちの道であるからだ。箴言6:20~23
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